ドイツのクリスマス市に車突っ込み2人死亡、60人以上けが 医師拘束
ドイツ東部マクデブルクで20日、クリスマスマーケットでにぎわう人混みに自動車が突っ込んだ。独DPA通信によると子供1人を含む2人が死亡、60人以上がけがをした。地元警察は運転していたサウジアラビア出身の男性医師(50)を拘束し、無差別に人をはねた疑いがあるとみて調べている。 【写真】自動車が暴走したクリスマスマーケットの現場 独メディアによると、車はレンタカーで、家族連れの多いエリアを約400メートルにわたり暴走した。拘束された男性は2006年にドイツに移住したという。 ドイツでは16年12月、首都ベルリンのクリスマスマーケットにトラックが突っ込むテロ事件があり、12人が死亡した。過激派組織「イスラム国」(IS)を支持するチュニジア人男性が拘束された。 警察は今回、単独犯とみて事件の動機や背景を調べている。 ドイツでは11月に連立政権が崩壊し、連邦議会(下院)の前倒し総選挙が来年2月に予定されている。移民や難民に厳しい政策を主張する右派が地方選挙で躍進しており、移民が関わったとみられる今回の事件は政治情勢に影響を与える可能性もある。【五十嵐朋子】