1200人が避難生活 地震から1週間、豪雨も警戒 バヌアツ
【シドニー時事】南太平洋の島国バヌアツの地震は24日、発生から1週間が経過した。 国連によると、被害の大きかった首都ポートビラを中心に、なお1200人以上が避難所やテントでの生活を余儀なくされている。年末にかけて豪雨も予測されており、災害の拡大を警戒している。 ポートビラの西方沖で17日午後に発生したマグニチュード(M)7.3の地震では、少なくとも16人が死亡、210人以上が負傷した。米国大使館が入居するビルなどが倒壊し、港の近くで地滑りも起きた。水道の2割以上はまだ復旧しておらず、国連機関などが給水活動を続けている。衛生用品の確保や、子供のメンタルヘルスへの対応も課題となっている。 ポートビラの空港では商用便の運航が再開され、国外へ働きに出ていた人々が戻りつつある。一方、選挙管理委員会は来年1月14日に予定していた総選挙の投開票を同16日に延期した。