中国で旧正月のペットホテルが高騰 「私の家賃より高い」
【CNS】中国は2月10日に春節(旧正月、Lunar New Year)を迎えたが、それまでにペットの預かり先を探すのは大変だった。 「今年のペットホテル市場は例年よりも熱い」。北京市朝陽区(Chaoyang)白子湾(Baiziwan)にあるペットショップのオーナーは、同店では春節の1か月前から予約サービスを開始し、現在30室以上が満室になっていることを明らかにした。 朝陽区青年路に住む李(Li)さんは「家の近くのペットショップはまだ予約で満室だったので、3キロ離れた店に預かってもらうしかありませんでした」と話す。 「8日間で1500元(約3万円)です。計算すると、私が借りている家より高いですね」と李さん。ペットの部屋は狭く、また猫砂と餌は自分で持参する必要がある。店員は毎日餌と水を追加し、フンを集めるサービスを提供するだけだという。 業界関係者によると、春節期間中の北京でのペットホテルの料金は一般的に1日あたり150元(約3134円)以上で、犬は猫よりも少し高いという。また、ペット向けの里親サービスもいくつかある。こちらはより高価で、通常は大型犬を預ける人が多い。大型犬は活動スペースなどに高い要件が求められるからだ。 趙(Zhao)さんは北京市朝陽区で里親サービスを提供するペットショップの会員だ。春節期間中のサービスは1日1000元(約2万円)。通常の会員価格の約1.5倍の費用がかかる。 「この店は高品質なサービスと監視カメラ対応が約束されているが、それでも避けられないリスクはある。ペットをめぐって何らかの問題が発生した場合、責任の所在を明らかにするのが難しい」と懸念する。 この店ではペットを預かる前に里親契約書にサインしてもらっているが、中には契約を結ばない店もあるという。「ペットの里親を選ぶ際は、事業資格や衛生状態が基準に達しているかなどを確認し、里親契約にサインすることが最善です」と弁護士の田憲策氏(Tian Xiance)は話している。(c)CNS/-工人日報JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。