巨人・秋広「プレーでも感情を」熱男に変身宣言! 豪州WLで気迫全面な選手たちが「すごく刺激に」脱クール
巨人の秋広優人内野手(22)が来季は結果と熱いプレースタイルで盛り上げる“熱男”になる。11月からオーストラリア・ウィンターリーグ(WL)に参戦中。気迫をみなぎらせてプレーする外国人選手たちに刺激を受けた。 秋広が異国の地で新境地に達した。オーストラリアWLには米メジャーのマイナーの選手や、米独立リーグの選手などさまざまな背景を持つプレーヤーが在籍。少しでもいい契約をつかむため、さらに上を目指すために激しいアピール合戦も繰り広げられている。そのため、気迫を前面に出す選手が多く「プレーでも感情を出したり、盛り上がったりとかそういうのもすごく刺激になります」。これまでプレー中はあまり感情を表に出すタイプではなかった大砲候補が心変わりを口にした。 新鮮だった。激しい生存競争を勝ち抜くために必死な選手たちのプレーに呼応するように観客も沸く。「選手も観客も一球一球への歓声やパフォーマンスがすごい」。姿勢やパフォーマンスでもファンの気持ちを熱く揺さぶることの重要さを改めて認識した。 もちろん結果を残すことが大前提。まずは技術を盗むため、積極的にコミュニケーションを図っている。「飛距離も自分より飛ばす選手もいますし、簡単に逆方向にホームランを打つ。刺激にも勉強にもなりますね」。自ら進んで英語でチームメートと会話し、細かい技術論は通訳の力を借りながら理解。日本にはあまりいない自身と同じような体格の選手に聞いて見て学ぶ、貴重な時間を過ごしている。 この日はシドニー・ブルーソックス戦に「6番・左翼」で出場。3打数無安打に終わったが、同リーグではここまで22試合出場で打率3割、2本塁打と好成績。現地ではバットで魅了するだけではなく、試合後にサインに応じるなどファンサービスも忘れない。MLBのヤンキースファンだという地元の球場スタッフが「彼は素晴らしいプレーヤー。ヒデキ(松井秀喜)のようになってほしいね」と笑顔で話すように、地元ファンのハートをすでにガッチリつかんでいる。「1年間1軍で活躍できるように」と意気込む大器も、今季は0本塁打と不本意な成績だった。来季は武者修行で得た技術と気持ちを前面に押し出す“アツ広”となって輝きを放つ。(宮内 孝太) ◆過去のGの「熱男」 ▽中畑清 どんな時でも「絶好調」と答えたことから、「絶好調男」の愛称で親しまれた。選手としての実力に加え、庶民的なキャラクターで人気は高かった。 ▽後藤孝志 現役時代は主に代打などスーパーサブとして活躍。ガッツあふれるプレーで、ムードメーカー的存在だった。 ▽松田宣浩 巨人在籍は23年の1年間のみだったが、熱男の愛称で親しまれた。右拳を突き上げる「熱男ポーズ」が代名詞。
報知新聞社