なぜあのキャラは死ななければならなかったのか?── 『進撃』『エヴァ』『チェンソーマン』で扱われた死を考察する書籍刊行
浦澄彬さんによる書籍『なぜあのキャラは死ななければならなかったのか?』(フォレスト出版)が、12月18日に刊行された。定価は1540円(税込)。 【画像】ピックアップ作品の一つ「エヴァ」のマックコラボ 往年の名作『機動戦士ガンダム』や『フランダースの犬』、『新世紀エヴァンゲリオン』『STEINS;GATE』など死のイメージが色濃い物語、そして『進撃の巨人』『チェンソーマン』といった近年の作品まで広くピックアップ。 これら時代ごとの作品の死の描写から社会の変遷を見通し、“死の哲学と社会学”を探求しているという。
名作アニメ/漫画のキャラクターの死を通じ、時代背景や社会的価値観を考察
書籍『なぜあのキャラは死ななければならなかったのか?』は、名作アニメや漫画のキャラクターの死を通じ、時代背景や社会的価値観を考察する一冊だ。 戦後から令和まで時代ごとの作品を広く取り上げて、作品の死生観がどのように変遷してきたのかを追跡。架空のキャラクターの死が視聴者/読者にどのような影響を与え、文化や社会の中でどのように位置づけられるのかを考えている。 死を悼んだファンにより葬儀が行われた『あしたのジョー』の力石徹など、実在の人物の生死が社会的に意味を持つのと同じように、物語のキャラクターの死を悲しんだり、死の意味を論じるのはなぜなのか? ともすれば強烈な拒否反応が起こるキャラクターの死をテーマに作品を読み解くことで、アニメと漫画をより楽しめる視点の獲得を目指す。
考察したのは『ルパン三世』から『グリッドマン ユニバース』まで
著者の浦澄彬(うらずみあきら)さんは、1967年大阪生まれの高校教員であり文筆家。小学生の時に『宇宙戦艦ヤマト』初回放映を見てアニメファンになった。 大阪芸術大学文芸学科卒業後、作家を志しながら高校の国語教員として数校に勤務。著書に評論『村上春樹を歩く』(2000年/彩流社)、評論『村上春樹の猿~獣と嫉妬と謎の死の系譜』(2023年/電子版)など。 【考察した作品の一部】(アニメ放送開始年順) あしたのジョー/ルパン三世/海のトリトン/科学忍者隊ガッチャマン/宇宙戦艦ヤマト/フランダースの犬/さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち/機動戦士ガンダム/北斗の拳/タッチ/美少女戦士セーラームーン/新世紀エヴァンゲリオン/GANTZ/涼宮ハルヒの憂鬱/時をかける少女/らき☆すた/けいおん!/魔法少女まどか☆マギカ/STEINS;GATE/ソードアート・オンライン/氷菓/進撃の巨人/響け! ユーフォニアム/鬼滅の刃/機動戦士ガンダム 水星の魔女/チェンソーマン/グリッドマン ユニバース and more…
Honda Yuuki