総合力ならハーランドよりも上? 現代の“理想型FW”と絶賛されるラウタロの魅力「現代ストライカーのあるべき姿」
何でもできるストライカーに
得点数だけでストライカーの優劣をつけるならば、現代最高のセンターフォワードはマンチェスター・シティFWアーリング・ハーランドだろうか。ゴール前での決定力は驚異的で、今季もプレミアリーグの得点ランク首位を走っている。 ただ、センターフォワードとしての総合力ではインテルFWラウタロ・マルティネスも負けていないのではないか。 伊『Gazzetta dello Sport』によると、ラウタロを絶賛するのは元イタリア代表でクラブOBでもあるクリスティアン・ヴィエリ氏とアレッサンドロ・アルトベッリ氏の2人だ。 まずヴィエリ氏は、「彼こそ現代ストライカーのあるべき姿だと思う。現在必要とされる完璧な選手だよ。インテルはそうしたFWを擁している。私はラウタロの成長には驚いていない。昨年から彼はすでに信じられないほどのことを成し遂げていたし、彼はいつだつて冷静だ。得点できなくても、激怒するといったことがない。利他的なところがあり、キャプテンを任されているという事実も彼に良い責任感を与えているのだろう。彼はチームが第一であることを理解している」とチームプレイヤーとして現代の理想型と称える。 アルトベッリ氏も、「ヨーロッパにこれほど強力なアタッカーはいないよ。ハーランド? 彼は典型的なセンターフォワードだが、ラウタロはヘディングも左右両足も強いし、さらにエリア外でのプレイにおいてハーランドよりも優れたものを持っている。彼は本当にすべてを備えているよ」と総合力の部分でハーランドを凌駕するとの見方だ。 ラウタロはこれまでもロメル・ルカク、エディン・ジェコ、そして今季はマルクス・テュラムと、様々なタイプのFWとも良い連携を築いてきた。それはラウタロがチーム最優先で動いていることも理由の1つで、点取り屋にしては珍しいエゴイスティックな要素が薄い選手とも言える。ラウタロのようなタイプのFWはどのチームでも重要戦力となれるはずだ。
構成/ザ・ワールド編集部