【阪神】勝てない大竹耕太郎「相手どうこうではなく僕の問題」移籍後交流戦6戦0勝3敗の“鬼門”
<日本生命セ・パ交流戦:オリックス4-0阪神>◇12日◇京セラドーム大阪 阪神大竹耕太郎投手(28)が、交流戦で勝てない。パ・リーグ出身だが、パ相手にはどうも分が悪い。今季は3戦0勝2敗。年間12勝2敗だった昨年も3試合で0勝1敗。通算防御率は3・08と大崩れしているわけではないが、タテジマ移籍後は6戦0勝3敗の“鬼門状態”だ。 悔やんだのは魔の4回だ。3回までは3人ずつで抑えていたが、4回に集中打を浴びて3失点。味方打線に元気がなく、序盤から走者すら出せなかった。雰囲気的にも絶望感の漂う「ビッグイニング」となった。 4回1死二塁から相手の走塁ミスで2死一塁。絶好調の4番西川に8球粘られた。最後は四球。対決前から勝負強さが際立つ西川を警戒していた。だが左腕は「相手がどうこうではなく、僕の問題。普通にストライクを投げていれば…」と反省した。そこから紅林、宗に適時打を浴びた。 6回7安打4失点で4敗目。「普通に自分の投げたいボールを投げられなかった。そうなってしまった原因は明確に分かった」と振り返った。一方、岡田監督は2試合連続3安打された紅林らを止められていないことに表情を曇らせた。「もう狙い打ちされてるな。読まれとるよな。昨日のミーティング、試合前に言うてんのにな。それやらへんから、同じバッターばっかりに打たれるよ」と対策面の不備を指摘した。 大竹は切り替えを強調した。「(オリックスとは今年の交流戦で)もう対戦することがない。そんなに引きずるような内容ではない。何点取られた試合でも、淡々と同じように反省することが大事」。次回登板はセ・リーグ。しっかり前を向いた。【柏原誠】 ▼大竹は昨季の阪神移籍後、交流戦6試合に先発したが0勝3敗と勝ち星がない。阪神で挙げた全16勝はセ・リーグ球団から。一方、ソフトバンク時代は交流戦3試合に登板し3勝0敗(すべて19年)。セ球団には通算19勝3敗だが、パ球団には7勝12敗と苦戦している。