「1.17」の火に手を合わせ 各地で鎮魂、能登被災者も
夜明け前の暗闇に「ともに 1.17」の炎が揺らめき、大切な人たちへ鎮魂の祈りがささげられた。阪神大震災の追悼行事が開かれた神戸市中央区の公園「東遊園地」。発生時刻の午前5時46分を告げる時報が響くと市民らは手を合わせた。石川県から訪れた能登半島地震の被災者は古里の復興を誓った。 能登地震で自宅が全壊したという柴田剛さん(67)=同県輪島市=は「能登を復興させるぞという気持ちで祈った」と語った。 大規模な火災が発生した神戸市長田区の大国公園の式典では、約100人が参加。長田区の女性(87)は能登半島地震に「言葉を失った。できることなら現地に行きたい」と被災者を気遣った。