「何とか事を起こそうかと」全5球でスイングを仕掛けたソフトバンク石塚綜一郎 代打での決勝犠飛を生んだ「神様」たちの教え
◆オリックス0―1ソフトバンク(16日、京セラドーム大阪) ソフトバンクの石塚綜一郎捕手(23)が、好機での代打で決勝点をたたき出した。 ■優勝秒読み…小久保監督が試合前に話すのは?【写真】 7回1死二、三塁で起用され、飛距離十分の左犠飛で均衡を破った。「追い込まれてから何とかできたので良かった」。オリックス先発の左腕、曽谷龍平に2球で追い込まれながらファウル2球で粘り、5球目のボール気味の低めフォークを左翼深くまで運んだ。 前日15日のカード3戦目の悔しさをぶつけた。左腕の宮城大弥対策として「8番一塁」でスタメン起用されながら、ともにゼロ行進を続けていた7回1死一、三塁で二飛に打ち取られていたからだ。 「チャンスで凡退して延長戦に入ってしまったので悔しかったし、今日は代打というチャンスをもらったので何とかしようと思った」。15日は延長12回の熱戦を制したが、好機での1本が打てなかった石塚はいつも以上に気合を入れて試合に臨んでいた。 7回の打席は全5球でスイングを仕掛けた。「代打の時は割り切りが大切」。現役時代に代打でも結果を残した大道典良3軍打撃コーチや長谷川勇也R&D担当ら〝代打の神様〟たちの教えだった。 「ボール球を見逃して三振しないようにするのではなくて、とりあえず(バットに)当たるボールは(振って)何とか事を起こそうかと」。積極的なスイングによる犠飛が決勝点を生み、チームは7連勝で優勝マジックは「5」。17日からの2位日本ハムとの2連戦に連勝すれば、本拠地での胴上げとなる。 それでも「先輩方がつくってくれているゲームでたまたま(代打で)ぱっと出て結果が出ただけ。そこは先輩方に感謝というか、僕はそこに食らいついていくだけ。僕が主役になるというよりも、1軍の選手にどんどん追いついていけるように頑張っていく」。レジェンドたちの教えを受けた若い力も、4年ぶりのリーグ優勝に突き進むソフトバンクの推進力になっている。(大橋昂平) 【#OTTOホークス情報】 【▼おすすめ記事は下記関連リンクから▼】 「戦線離脱となれば全部練り直さないと…」(小久保監督一問一答完全版より)
西日本新聞社