アスリートの分岐点【楢﨑智亜】表彰台に届かない悔しさが成長の糧に!
スポーツクライマー 楢﨑智亜 TOMOA NARASAKI
1996年、栃木県生まれ。小学校4年から兄の影響でクライミングをはじめ、宇都宮北高を卒業後、プロとして競技に専念。2016年のクライミングW杯のボルダリングで日本男子初の年間総合優勝を果たす。2019年の世界選手権3種目複合で優勝して出場した東京五輪で、4位入賞。
TAMURA’S NEW WORK/全日本フィギュアスケート選手権
樋口新葉や坂本花織、宇野昌磨、“りくりゅう”ペアというトップスケーターに加え、三浦佳生、島田麻央、鍵山優真といった次世代を担うスケーターを大会のシンボルとして表現。「この競技ならではの表情の豊かさにもこだわって描きました」
力強さと華麗さを感じる作品に
今にも動き出しそうな躍動感で描かれた、日本を代表するフィギュアスケーターたち。これは昨年末に開催され、フジテレビで中継された“全日本フィギュアスケート選手権2023”のために田村が描き下ろしたメインビジュアルだ。 「昨夏に“ワイドナショー”という番組に出演させていただいたのですが、それを見たプロデューサーの方からお声がけいただいたんです。本気で絵と向き合っていれば、見ている人は見ていてくれるんだということを改めて実感しました」 他競技とはまた少し違う意識で描いた。 「フィギュアスケートは、選手のみなさんが長い時間をかけて美しさを極め、芸術性を表現するアート作品のような魅力がある競技。その中でも今回は、全日本という大きな舞台で戦うトップクラスの表現者であることを意識して描かせてもらいました。力強さだけではなく、華麗さも表現している競技の素晴らしさが伝わるような作品になっていれば嬉しいです」
アーティスト 田村 大 DAI TAMURA
1983年、東京都生まれ。2016年にアリゾナで開催された似顔絵の世界大会であるISCAカリカチュア世界大会で、総合優勝。アスリートを描いた作品がSNSで注目を集め、現在のフォロワーは10万人以上。その中にはNBA選手も名を連ねる。 ※雑誌『Safari』4月号より
イラスト=田村 大 文=遠藤 匠