大阪のプロレス団体「無料興行」で地域活性化に貢献
プロレスで大阪の街を元気に
「プロレスで大阪を元気に」と華麗な技を披露するレスラーたち プロレスリング紫焔 THEPAGE大阪
大阪にはさまざまなプロレス団体が混在している。中でも、有料興行だけでなく、月に1回~2回無料興行を展開しているのが「プロレスリング紫焔」だ。プロレスで大阪の街を元気にするべく、地域活性化に貢献し、着実にファンを増やしている。そこで、先日行われた「第39回東大阪ふれあい祭り」(東大阪市)の花園中央公園での“青空プロレス”を覗いてみた。
市民をあげての巨大な祭りに登場
「第39回東大阪ふれあい祭り」は、市民をあげての巨大な祭りで、沿道には、飲食屋台のほか、金魚すくいやスマートボールといった屋台など、200を超える市民団体がブース出店。さらに「地車囃子(だんじりばやし)」で祭りのムードを盛り上げ、会場内のステージで80団体以上が音楽やダンスプログラムを披露した。 2日間でこれだけ市民が集まり、市民力にあふれた祭りは珍しいだろう。とくに「花園中央公園」には、各県の特産品ブースや飲食屋台が並び、芝生広場では衣類や雑貨の販売が多く、そんな中で、特設リングが設けられていたのだが、さすがに黒山の人だかりだった。
レスラーと観客の距離近く、イケメンに声援も
この日、オープニングマッチからメインイベントのタッグマッチまで全4試合が行われた。真剣勝負あり、笑いあり、場外乱闘もありで盛り上げ、まさに青空プロレスの真骨頂と言える内容だった。試合を終えた同団体の代表でもあるキアイリュウケンエッちゃん(37)に話を聞いてみた。 「プロレス紫焔が受け入れられるかどうか心配だったけど、お客さんは喜んでくれたと思う。無料興行をずっとやっているのは、団体を知ってもらうという意味がまずあります。コアな方は有料興行に来てくれますから。人がいっぱい集まるイベントに呼んで頂けるのは、うれしいです。いかに自分たちをアピールするか。観戦無料だと、女性やお子様も多いし、プロレスの知識がなくても楽しんで頂ける。闘いのリングではあるけど、お客さんとのエンターテインメントとしてやっている。つまらなかったら素通りされますから」(エッちゃん) お客を巻き込んだエンタメこそが、野外試合の魅力になっており、この日も、プロレスラーと観客の距離が近く、イケメンのレスラーには若い女性ファンから声援が飛んでいた。 「単にプロレスの試合を行うのではなく、全体のイベントの一環として開催しています。なぜプロレスだけを行わないのかと言うと、いろんなプロレス団体が存在している中、 各種イベントとのタイアップにより他団体との差別化を計り、 独自路線のプロレス団体にしていきたいからです」