個性豊かな164点一堂に 「第56回県高校書道展」開幕
鳥取県内の高校生による書道展「第56回県高校書道展」(県高等学校文化連盟書道専門部など主催)が25日、鳥取市のとりぎん文化会館で始まった。古典を手本とする臨書や創作など、18校の個性豊かな164点が一堂に並ぶ。28日まで。 今年は連盟賞に17人、奨励賞に21人が選ばれた。連盟賞のうち3人の作品が来年度の全国高校総合文化祭香川大会、その他受賞者10人の作品が近畿高校総合文化祭鳥取大会にそれぞれ県代表として出品される。 全国高総文祭に臨む田中結芽(ゆめ)さん(鳥取城北高2年)の「灌頂(かんじょう)歴名」は、空海の臨書。手本の通り作品上部はどっしりと、下部は軽快な筆運びを意識し、文字の大小をバランス良く配置した。山本愛珠(あみ)さん(倉吉東高2年)の「伊都内親王願文」は、橘逸勢(たちばなのはやなり)の名筆を伸びやかな筆致で丁寧に表現。白川愛桜(まお)さん(米子西高2年)の「王鐸 行書幅」は、中国の古書を文字の連綿や墨の潤渇を効かせてしなやかに書き上げた。 同部事務局で青谷高の石丸志保教諭は「地道に書を学ぶ生徒の頑張り、県高校書道の活動の成果を見に来てほしい」と話した。
日本海新聞