【山形】山形・置賜の郷土料理「鯉の甘煮」づくりが盛んに
YTS山形テレビ
山形県米沢市では置賜地域の郷土料理「鯉の甘煮」づくりが盛んに行われています。 置賜地域でコイを食べる文化は、江戸時代に米沢藩主・上杉鷹山が冬のタンパク源として養殖を奨励したのが始まりとされています。なかでも切り身を醤油や砂糖などで煮込む「鯉の甘煮」は冬の食卓の定番として親しまれています。 米沢市で江戸時代からコイの加工・販売を行う「みやさかや」では、従業員らが秘伝のタレで一時間かけじっくりと煮込みあめ色に仕上げていました。この時期のコイは脂がのっている上に卵を蓄えているため味がよく特に人気が高いということです。 今シーズンは養殖鯉の流通量が減少している影響で仕入れ値が高騰。原材料費も軒並み値上がりし去年より1割程度値上げしました。 【宮坂匡社長室長】 「養殖されている方がどんどん減ってきているという現状があり全体的な流通量が下がってきているので原料を集めるのに苦労した。米沢・置賜のみならず山形県内の地域食だと思っている。伝統ある食文化として後世に残していければと思っている」 「鯉の甘煮」は地元のスーパーや産直施設などで販売されます。