「野鳥の聖地」別海野付に全国から愛好家 バードランドフェス開幕
北海道別海町の野付半島に飛来する冬の野鳥を観察するイベント「のつけバードランドフェスティバル2024」(町観光開発公社、町観光協会共催)が14日に開幕した。初開催となる同フェスには道内外から多くの愛好家らが来訪。ユキホオジロやコクガンといった冬の鳥たちの観察や撮影を楽しんだ。 同フェスは14、15の2日間の日程で野付半島ネイチャーセンターをメイン会場に野付半島や尾岱沼地域で行われる。札幌市など道内をはじめ、宮城や神奈川、東京、京都、大阪など各都府県から参加者が来町。冬の鳥たちと同半島を知り尽くしたガイドが案内する「おまかせガイドツアー」などを満喫する。初日の14日には、夕景とコクガンを楽しむ「コクガン雁行(がんこう)観察ツアー」とユキホオジロなど「冬の小鳥を探すツアー」が行われた。 このうち「冬の小鳥を探すツアー」には26人が参加。同センターの専門員らがガイドを務め、同半島先端付近でユキホオジロやハマシギのほか、オオハクチョウの姿も望遠鏡や双眼鏡で確認し、望遠レンズを装着したカメラで撮影したほか、雪の上に残された足跡に興味深く見入っていた。また、尾岱沼地域にある砂しでハギマシコなども観察した。 札幌市から参加した50代女性は「野付半島の先端に来たのは今回が初めて。ユキホオジロを見たくて参加したが、ハマシギもかわいくてたくさん撮りました」と笑顔を見せた。 この日は、同センターで町立野付小学校元校長の青坂信司さん、雁の里親友の会(宮城県)の池内俊雄代表の講演や、NPO法人のつけエコネットワークなど6団体がブースを設け、オリジナルTシャツやステッカー、トートバッグといった物品を販売した。 15日には2ツアーに加え、オオワシやコオリガモなどを臨む「野付の海ガモと海ワシ観察ツアー」(全ツアーの参加受付は終了)、池内さんの講演(午前10時)、ブースでの物品販売、「野付半島フォトコンテスト2024」の表彰式を行う。
釧路新聞