東欧が生んだ小型ハイブリッドSUV タフで扱いやすい実用車 約320万円以下から
ルーマニアから無骨なB-SUV登場
ルーマニアの自動車メーカーであるダチアは、コンパクト・ハイブリッドSUVの新型ダスターを欧州で発表した。2024年に発売予定で、「欧州市場で最もお買い得」なクルマになると謳っている。 【写真】ルーマニア生まれの小粋なコンパクトSUV【新型ダチア・ダスターを写真でじっくり見る】 (15枚) ダスターは2009年に登場したBセグメントのコンパクトSUVで、新型は第3世代に数えられる。従来のB0プラットフォームは廃止し、ルノー・クリオ、日産ジュークなどに採用されているCMF-Bを採用。歴代で初めてハイブリッド・パワートレインに対応した。 ダチアによると、コンパクトなボディサイズを損なうことなく、実用性、洗練性、ダイナミクスが大幅に向上しているという。
1.6Lのストロングハイブリッドも搭載
パワートレインは3種類あり、エントリーモデルは最高出力100psの1.6L 4気筒のバイフューエルエンジンを搭載し、ガソリンとLPGを使用できる。それぞれ50Lのタンクを備え、両方を満タンにした場合、最長で1200km以上走行できるという。 48Vマイルドハイブリッドモデルは、1.2L 3気筒ターボガソリンと電気モーター、0.9kWhのバッテリーを搭載する。パートタイム四輪駆動により、ほとんどの時間を前輪のみで走行するが、トラクションの必要性に応じて後輪にパワーが振り分けられる。オフロード向けの走行モード「4x4ロック」では、前後のトルク配分を積極的に行う。 四輪駆動モデルの最低地上高は前輪駆動モデルより8mm高い217mmで、アプローチアングルは31度、デパーチャーアングルは36度である。 ストロングハイブリッドモデルでは、自然吸気の1.6L 4気筒ガソリンエンジンと2基の電気モーターを組み合わせ、合計出力140psを発生する。1.2kWhバッテリーと回生ブレーキ機能により、市街地走行の80%を電気のみで走行できるという。 ディーゼルエンジンはラインナップから外れた。「欧州ではディーゼルは死滅しつつあり、お客様はもはやディーゼルを望んでいない」とエンジニアリング担当幹部のジュリアン・フェリー氏は語っている。