衆院選 立憲民主・野田佳彦代表、裏金選挙区を「攻めていく！」 スポーツ紙インタビューで「ブレない足腰、石破さんには負けない」
衆院選は序盤から激しい戦いが各地で繰り広げられる中、立憲民主党の野田佳彦代表（67）が17日、サンケイスポーツなどスポーツ各紙の取材に応じ、自民党裏金議員の選挙区での勝利に強い意欲を示した。公示初日から対象選挙区に自ら入り、与党過半数割れと政権交代をアピール。特に旧安倍派幹部の大物を相手に「勝てばインパクトがある」と狙い撃ちだ。 9月23日に立民代表に就任したばかりの野田氏が、〝裏金選挙区〟を連日奔走している。 「攻めて、攻めていくしかない。旧安倍派幹部の選挙区は、今回の選挙の象徴。だが相手は大物で危機感を持っているので、こちらはそれ以上の心構えでいかないと」 公示日の15日、いずれも旧安倍派幹部だった萩生田光一元政調会長の東京24区、西村康稔元経産相の兵庫9区、高木毅元国対委員長の福井2区へ立て続けに入った。16日は新潟、17日は松野博一元官房長官の千葉3区から都内を経て山陰へ。東京24区や、丸川珠代元五輪相の東京7区などを具体的に挙げて「絶対に勝ちたい」と力を込めた。 同学年で「論戦相手として期待はあった」という自民党の石破茂首相は就任直後、予算委員会などを経ないまま早期衆院解散に打って出た。「論戦もせずにとっとと逃げてしまうとは…豹変ぶりに驚いた。本来の彼ではない」と残念がる。 好きなプロレスに例えて「本来はこちらのチョップを胸で堂々と受けてくれる人。でも、リングに上がるやサーベルで殴りかかるタイガー・ジェット・シンみたいになっちゃった」とジョーク交じりに苦笑。「リングのど真ん中で勝負したい。こちらは逆エビ固めで決めたい」とファイティングポーズを取った。 各地での「政権交代」の訴えに「序盤の割には響くものを感じる」と手応えを実感。代表就任以降、激動の日々で「ゆっくり湯船に入りたい…ロイヤルゼリー飲んだり、いろいろ薬飲んで頑張っています」。千葉県議時代から38年間ほぼ毎朝、選挙区内の駅前で街頭活動してきた。「毎朝シコを踏んで、ブレない足腰をつくってきた。そこは石破さんに負けませんよ」と自信ありげな笑みを浮かべた。（篠田哉）
