コロナ禍を勝ち抜いた「スターバックス」の次世代戦略
フラペチーノなどオリジナルの人気商品や、店舗空間マネジメントによるブランド力が強み(写真はニューヨーク店:Nicolas Economou/NurPhoto via Getty Images)
今回は日本でも数多くの店舗を展開する世界的コーヒーチェーン、スターバックス( SBUX )を取り上げたい。独自の商品展開や、店舗空間をマネジメントすることで築いたブランド力が差別化要素となっており、多くの消費者に支持されている。さらなる店舗の展開とブランド力の強化によって、中期的な成長が期待されている。 スターバックスは1971年にアメリカのシアトルで創業した。その後、1982年に入社したハワード・シュルツ氏(現CEO)がイタリアのエスプレッソ文化に着目し、コーヒーバーの展開を発案。1987年に同氏が設立した会社がスターバックスの資産を買収することで、現在のスターバックス社となった。 2023年4月2日現在、世界83の市場で3万6634店舗を展開する(直営1万8655店舗、ライセンス1万7979店舗)。地域別では、北米が1万7482店舗、海外1万9152店舗であり、アメリカの店舗数に比べれば海外の出店余地は大きいことがうかがえる。 日本における店舗展開は1996年の銀座店が1号店。サザビー(現サザビーリーグ)と設立した合弁会社、スターバックスコーヒージャパンによって展開された。2023年3月末時点で、47都道府県に1811店舗を展開している。
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大和証券 米国株執筆班