《6年前の父親殺害容疑で再逮捕》「病院に運ばれたと聞いてびっくりした」次女毒殺の細谷健一・志保夫妻を再逮捕…元従業員が語っていた“異変”「亡くなるまで入退院を繰り返し…」《浅草資産家夫婦次女殺害事件》
半年のうちに3人もの親族が相次いで死亡
今後、美輝ちゃん殺害の罪でも起訴される予定だが、細谷夫婦の絡む事件はまだ終わりをみせていない。細谷家では2018年1月に健一の母(当時68)、4月に美奈子さん、6月に健一の父(当時72)と、わずか半年のうちに3人もの親族が相次いで亡くなっていた。 「警視庁は健一被告の両親の死亡についても捜査を続けてきました」(同前)
父親にも不凍液を飲ませた可能性が
特に健一被告の父親については証拠となる“ブツ”が残されていた。 「父親が入院していた病院が、調査と研究のために生前に採取した血液サンプルを保存していたのです。警察は血液の鑑定と入院時のカルテなどの記録を徹底的に洗っています。警察は父親についても自宅マンションで不凍液を飲ませた可能性が高いとみている」(同前) 警視庁の捜査員は立件に向けてこう自信をのぞかせているという。 「健一の父親については絶対にやる」 健一被告の父に異変が起きたのが2017年3月ごろ。当時ホテルの経営者をしていた父が事務所で突然倒れ、台東区内の病院に緊急入院した。ホテルの元従業員が語る。 「社長(健一被告の父)は倒れるまで本当に元気だったので、病院に運ばれたと聞いてびっくりしました。当初は『治る病気だ』と聞いていたので安心していたのですが。倒れた後も病室にパソコンを持ち込んで、ホテルの予約状況などを確認し、2時間だけ退院してホテルの業務をこなしてから病院に戻るなんてこともありました。ホテルの売上金管理などは一切他人に任せず、社長がずっと続けていました」 病室でも意欲的にホテルの業務をこなしていた健一被告の父。ところが、病状は一向に回復しなかった。 「健一さんのお父さんは亡くなるまで入退院を繰り返していましたね。亡くなる直前の2018年4月下旬には別の台東区内の病院に転院しました。その後、体調がさらに悪化して亡くなってしまった」(父の知人)
「あの嫁は掃除も何もできない」
健一被告の両親と志保被告の折り合いの悪さは異様に映っていたという。 「『あの嫁は掃除も何もできない』とお母さんがボヤいていました。両親はずっと健一さん夫婦の結婚生活が悩みの種でしたから」(同前) 一方で夫婦の資産家としての顔は事件以降、様変わりしているようだ。逮捕された翌月の3月11日付で、健一被告はホテルの運営会社「ホソヤ産業」の代表取締役を解任されている。 「ホテルはインバウンド需要もあって経営が好調。健一被告の顧問弁護士がホテルの運営継続のためにあれこれと動いていたそうです。事件の影響を考えてか、ホテルの名称は9月26日に変更されました」(ホテル関係者) 健一被告は美輝ちゃん殺害の現場となったマンションも丸々一棟所有していた。事件以前は細谷家が生活する部屋以外を賃貸に出していたのだが、 「殺人事件の現場ですから不動産価値が大きく損なわれてしまった。事件後、マンションの住民の退去が相次いでいます」(前出・父の知人) 事件の代償はあまりに大きい。
「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル
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