無病息災・五穀豊穣願う 黒部・宇奈月下立地区、伝統の左義長「おんづろ、こんづろ」
富山県黒部市宇奈月町下立の下立神社に伝わる左義長「おんづろ、こんづろ」が13日行われ、住民や子どもたちが書き初めや正月の縁起物を燃やし、無病息災と五穀豊穣(ほうじょう)を願った。 江戸時代に始まったとされ、炎で舞い上がる書き初めが飛び立つ「大鶴、小鶴」に見えたことから名付けられたと伝わる。 境内には青竹で高さ約6メートルのやぐらが組まれ、地元児童代表の柏井悠斗君(宇奈月小6年)と森下怜樹君(同)が由来を説明。大勢待(おおせまち)尚汰君(同)が御神火を運び、児童5人で点火した。炎が勢いを増すにつれ、竹の割れる音が響き渡った。 参加者はアルミ箔(はく)に包んだ餅を棒の先につるして火の中に入れ、焼きたてを味わった。