借金地獄から一転、5年で「死ぬまで働かなくていい生活」に…サラリーマンとして安定を得ながら「富裕層」になれたワケ【資産数億円の元メガバンカーが解説】
新NISAで日本中が投資ブームに沸いたのも束の間、株と為替が乱高下を繰り返し、リスクの大きさが浮き彫りになりました。そんな大波乱を尻目に、節税で資産形成できるメソッドが注目を集めています。本稿では、坂下仁氏の新刊『新版いますぐ妻を社長にしなさい』(フォレスト出版)より一部を抜粋し、家族の絆を深めながら節税してお金持ちになる「妻社長メソッド」について解説します。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
破産寸前から5年で借金を完済できた理由
2014年当時、私は三大メガバンクの1つであるM銀行に勤める現役の銀行員でした。仕事は、「お金のプロ」として、企業や個人を相手にコンサルティングや資産運用のアドバイスをすること。30年近くもの間、お金にまつわる数々の成功例や失敗例を見てきました。 そんな私が借金地獄に陥ったのは40歳を過ぎた頃のことです。自分の知識や経験を過信するあまり、将来に備えて始めた株の信用取引とFXで数千万円の損失と借金を抱え、破産する一歩手前まで追い込まれました。 仕事では何食わぬ顔で、お客様に資金繰りや資産運用などのアドバイスをしていましたが、プライベートでは火の車です。限界まで家計を切り詰めた貧乏生活を送り、私がアドバイスをしてもらいたいくらいでした。 それが一転して、5年で借金を全額返済し、働かなくても死ぬまで悠々自適に暮らせるようになりました。やろうと思えば、ヨーロッパでもハワイでも、好きなときに好きなだけ滞在することができるでしょう。 なぜ、莫大な借金を抱え破産寸前だった私が、5年で経済的な自由を得ることができたのか? それは、自分がお金持ちになることをあきらめ、妻をお金持ちにすることに意識を切り替えたからです。
節税とは、この世でもっとも効率のいい資産形成テクニック
具体的には、私がサラリーマンを続けながら、夫婦でプライベートカンパニー(自分法人)をつくり、それまで主婦をしていた妻に社長に就いてもらいました。いわゆる「起業」といわれるような、ビジネスを興すことを主な目的に会社をつくったわけではありません。「プライベートカンパニー」という入れ物と「妻が社長をする」ことが必要だったのです。 プライベートカンパニーは3時間もあれば誰でもつくれます。あとは、それを妻が所有するだけ。すると、サラリーマンでは考えられないような節税が可能になります。 「節税」とは、この世でもっとも効率のいい資産形成テクニックです。投資元本0円で、毎年数十万円から数百万円規模のお金が戻ってくる金融商品など、他には存在しません。これを利用している人と利用していない人の間には、生涯で数千万円から数億円もの差がつきます。 また、女性が持つあるスキルが会社を経営するうえでとても有利に働く、ということも見逃せません。せっかくプライベートカンパニーをつくっても、ビジネスに失敗してしまっては裕福になるどころか、ますます貧乏になってしまいます。 そこで、優れたスキルを持つ妻に社長をやってもらう、というわけです。これを私は「妻社長メソッド」と呼んでいます。
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