元読売ジャイアンツ・篠塚和典、先輩に憧れた車『シボレー カマロ』 「モチベーションを上げてくれる」
元プロ野球選手として、読売ジャイアンツで活躍した篠塚和典さん(66)が、『日産 セドリック』や『日産 フェアレディZ』、『シボレー カマロ』など、現役時代や引退後の思い出を愛車とともに振り返りました。 篠塚さんは、ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団後、芸術的な打撃と華麗な守備で活躍、8度のリーグ優勝と3度の日本一を経験。引退後は日本代表の打撃コーチとして、チームを支えました。
■甲子園予選敗退直後、18歳で運転免許を取得
兄がトラックを運転していたこともあり、幼い頃から車に興味を持っていたという篠塚さん。高校3年生の夏、甲子園の予選で敗退してしまった後すぐに運転免許を取得。免許取得後は兄や兄の友人の車を運転していたといいます。 また、高校2年生の頃、肺に水がたまる肋膜炎で3か月入院していたという篠塚さんは、ドラフト指名された当時のことを振り返り、「ミスター(長嶋茂雄元監督)は病院に連絡して(篠塚さんの)体が大丈夫かどうか聞いて、“もう大丈夫だ”って確約を取ってたみたいなんですよね。(長嶋さんは)“他の球団からもし連絡があったら、まだ完治していないと言ってくれ”と病院長に言っていた」とドラフト会議の裏側を明かしました。
■初めて購入した車は兄へのプレゼント
高校卒業後に読売ジャイアンツにドラフト1位で入団した篠塚さんは、20歳の頃に契約金で『日産 セドリック』を購入。この車は、1960年から44年間にわたり販売されていた日産の高級セダンで、開放感のあるピラーレスなどアメリカンスタイルが強調されたデザインとなっています。購入した理由について「兄貴に世話になったんでね。お返しできるのは…」と、お世話になった兄へのプレゼントだったといいます。さらに「余ったお金は自由に使ってくれという気持ちで家に残して、あとは自分で稼げばいい」と家族に契約金を全て渡したことを明かしました。 当時の読売ジャイアンツは、高卒入団選手は入団後5年間は車を持ってはいけないという規則があったそうですが、篠塚さんは車を寮には置かずに、知り合いが住んでいる駅で駐車場を借り、隠れて乗っていたことも笑いながら明かしました。