125年前の人たちが考えた西暦2000年、結構当たってる
実現したものが多くてビックリ。 子供のころに見た雑誌や本には、「ボクらの未来はこうなっている!」なんてページがあったりして、ワクワクしながら眺めたものです。 【全画像をみる】125年前の人たちが考えた西暦2000年、結構当たってる
西暦2000年はどうなっている?
1900年に開催された「パリ万国博覧会」のため、その1年前にリヨンにある玩具メーカーのアルマン・ジェルヴェ社が作ったのがそうした未来予想図の数々。 当時から100年先の2000年に、世界の科学技術はこうなっているんじゃないか? というカードが50枚セットで作られました。 最初はタバコの箱に入るサイズでしたが、最終的にはポストカードになり、現時点で78種類が確認されています。 The Public Domain Reviewには69枚が掲載されているので、ぜひともチェックしてみてください。
昔の人は先見の明あり
さすがに海底ゲートボールやクジラ潜水艇はまだ存在していませんが、現代のルンバやジェットパック、垂直離着陸機、プロジェクターみたいのものはありますよね。 バッテリー搭載のローラースケートも、リニアモーターカーも、遠隔操作するトラクターもスノーモービルもあります。 小型蓄音機もありますが、すでにCDやMDを通り越して音楽データが当たり前なのは、さすがに予見できなかったでしょうね。
忘れ去られた未来予想
カードは量産途中で社長が亡くなった当時に生産終了。廃業した玩具工場の地下に遺されているのが25年後に発見され、古美術商が購入。そこからさらに50年も地下室に保管されていたのだそうです。 それをカナダ人の作家がパリの店でたまたま買い取り、SF作家のアイザック・アシモフに貸し出して1986年に『Futuredays』という本になって日の目を見たという運命を辿ったのでした。
みんな考えることは同じ?
しかし今の技術は、こういう未来予想図を元に生まれたのでしょうか? 万博とはいえ125年前の失われたカードですし、パリの狭い地域での出来事です。 フランス人が考えたものが別の国で実現しているあたり、人類が望む技術は似たりよったりなのかと考えると興味深いものがあります。 Source: X, Amazon, The Public Domain Review via Boing Boing
岡本玄介