ロシアの拒否権行使を北朝鮮が歓迎 国連安保理で“北”専門家パネル延長否決
日テレNEWS NNN
国連安全保障理事会で、北朝鮮が制裁に違反していないかを調べる専門家パネルの任期延長案が、ロシアの拒否権行使により否決されたことを受け、国連総会が開かれました。北朝鮮は、ロシア側の決定を歓迎し、改めて両国の関係強化が浮き彫りとなりました。 北朝鮮制裁決議の履行状況を調べる、国連安保理の専門家パネルをめぐっては、先月、任期を延長する決議案がロシアの拒否権行使により、否決されています。これを受けて、11日に開かれた国連総会には、北朝鮮の金星国連大使も出席しました。 北朝鮮・金星国連大使 「北朝鮮はロシアの拒否権行使に深く感謝している。国連安保理の『制裁決議』は、アメリカの凶悪な敵対政策の産物だ」 北朝鮮とロシアが急速に関係を深める中、ロシア側は、北朝鮮への制裁に関する新たな決議案を近く提出する方針であることを明らかにしました。制裁緩和につなげる狙いがあるものとみられます。 こうした中、アメリカの国連大使は、今月14日から20日まで日本と韓国を訪問し、日米韓の連携強化を確認するとともに、安保理の専門家パネルをめぐる対応を協議する予定です。