総務省の職員を装い、鹿児島市の高齢女性から現金７００万円をだまし取ったとして、東京都の無職の少年が逮捕されました。 警察は、匿名流動型犯罪グループ「トクリュウ」の関与も視野に捜査しています。 詐欺などの疑いで逮捕されたのは、東京都の１７歳の無職の少年です。 警察によりますと、少年は、氏名不詳者らと共謀して２０２４年７月から８月にかけて、鹿児島市の７０代の女性に総務省の職員を装ってうその電話をかけ、東京都内のアパートに現金７００万円を送らせ、だまし取った疑いがもたれています。 少年らは女性に電話で「犯人グループがあなたの口座に現金を入金した」とした上で、「預貯金口座の凍結や身柄を拘束されないためには紙幣番号の確認が必要」と口座の現金を送るように指示。 女性は「逮捕されないためには現金を送らなければ」と思い、宅配便で現金７００万円を送ったということです。 警察は「捜査に支障がある」として少年の認否を明らかにしていません。 現金の送り先は東京都内のアパートの空き室となっている部屋で、女性は別の内容のうそ電話詐欺でだまされた時も同じ場所に５００万円を送っていました。 このときは警察が被害を覚知し、このアパートに現金を受け取りに来た５１歳の男が逮捕されました。 警察はＳＮＳを通じて闇バイトなどを募り犯罪を繰り返す、匿名流動型犯罪グループ・トクリュウの関連も視野に入れ、捜査しています。