【アジア選手権2024】武井優太/遠藤彩斗は中国のエースに敗れる「“これはまずいぞ”と思わせるところまで持っていけるようになりたい」(遠藤彩斗)
4月11日にアジア選手権(中国・寧波)3日目が開催され、各種目の2回戦が行なわれた。男子ダブルス2回戦:王昶/梁偉鏗(中国)に0-2で敗れた武井優太/遠藤彩斗のコメントを紹介する。 ――中国のエースペアと対戦 遠藤 昨年の韓国オープンで対戦しましたが、力の差をすごく感じました。 ――相手の攻撃が速かった 武井(後衛の)スマッシュが速いし、前衛も本当に速い。あの形の攻撃は世界トップクラスだと思います。 ――手応えやプレーで通用した感触はあったか 遠藤 僕らの強みはノーロブスタイル。それがまったく効かないわけではないし、その展開で1点、2点を取れるという怖さは出せたと思います。でも、相手からすれば“そういうプレーがあるのね。じゃあ、こうするよ”という感じ。こちらのプレーで1、2点取られたとしても、負けることはないという余裕を出されてしまう。“これは、まずいぞ”と思わせるところまで、持っていけるようになりたいです。 武井 王昶選手一人に、自分たちのドライブや前衛でのツッコミもうまく対処された。(遠藤)彩斗も当て感のいい選手だけど、それよりいい当て感を持っていて、倍で返される。低空戦も強かったし、だからといって高く上げれば打たれる。 遠藤 相手のスマッシュが速くても、2、3球は返して、相手の攻撃だけで終わらない展開にしたいです。何回か返せているけど、それがアウトになっている。 ――主導権を握られると、そのまま1点取られることが多い 遠藤 理想は(主導権を)イーブンに戻して、ノーロブスタイルに持っていくこと。それができなくても、もう2、3球、相手コートにレシーブが入れば、相手のミスが生まれるかもしれないし、攻撃のチャンスもくるかもしれない。簡単なことではないけど、できるようになれば自分たちのプランがより見えてくると思います。 ――トップ選手と対戦した中での収穫 武井 昨日(1回戦)対戦したマレーシア選手のように、上げる、落とすという“巧い”プレーが得意な選手たちには、ある程度、戦えると思います。でも、今日の中国選手のように、速い、強いとなると、何もさせてもらえない。そこに差があると思う。戦い方を変えるか、自分たちもドライブ戦でもっと頑張るか、そこをやっていくしかないと思います。
取材・写真 平野貴也 構成 バドミントン・マガジン編集部