クルマはMT!物理スイッチ最高! 偏屈原始人、11.6インチの黒い平板に怯える……スバルWRX S4 vol.2【タカハシゴーの新車でGO!】
スバル車の見切りの良さはクルマが大きくなっても不変!
レカロシートに着座して気に入ったのは、センターインフォメーションディスプレイよりも、見切りのよさだった。これは非常にイイ。車を走らせるうえで車両感覚がスッと目から入ってくるのは、実感を重視する猿人にとっては非常に重要だ。 WRX S4は、かなりでかい。僕が普段愛用しているサンバーTV1に比べると、車幅は350mmすなわち35cmも広く、全長に至っては1275mmつまり1m27cm5mmも長いのだ。 車のサイズとしてはあり得ないほどの差だが、サンバーで通るような細道でもまったく不安にならなかった。見切りのよさはスバルが長年こだわり続けているポイントで、「さすがだ……」と保守的時代錯誤偏屈単細胞猿人も大満足である。 「自分の目で見えること」といった五感体感実感を大切にするのが、保守的時代錯誤偏屈単細胞猿人の特徴だ。バックモニターのような便利安全装備すら、もうひとつ体に馴染まない。もちろん参考にはするが、まだバックミラー、ドアミラーの方がいいし、最終的には首を巡らせて目視してしまう。逆に、見切りの悪い車に乗った時の閉塞感と言ったらない。 その点、WRX S4は座った時点で不安感がなく、正直なところ一刻も早く走り出したい気分だった。記事としての体裁を整えるために、やむを得ず車内装備についてあれこれと触れてみたが、ドスンと座ってハンドル握ってパッと前を見て「あ、走ってみたい」と思えた、ということの方が、よほど大事なことである。 車は、走るものだ。止まってピンチしたりフリックしたりするものじゃない。そういう意味では、なんだかんだ言いながらとりあえず「走ってみたい」と思わせてくれたWRX S4は、誠に僭越ながら僕的な当確ラインはクリアしていることになる。ホント、保守的時代錯誤偏屈単細胞猿人のくせに僭越でしかないが……。 ブレーキペダルを踏み、プッシュエンジンスイッチを押す。セレクトレバーをドライブに入れ、電動パーキングブレーキスイッチを押し、パーキングブレーキを解除する。スルスル~ッと、滑らかにWRX S4が動き出す。ガタピシのサンバーTV1に慣れた身としては、在来線から新幹線に乗り換えたような感覚だった。
タカハシゴーのこれまでのスバル人生を振り返るコラム
そんなタカハシゴー、連載中のコラムでは自身のスバルとの出会いから、その傾倒への道程を語っています。現在は第3回まで公開中。合わせてお楽しみください(MotorFan.jp)
高橋 剛
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