【MotoGP】MotoGP王者バニャイヤ、来季昇格のアルデゲルを「“新世代”の最速ライダーのひとり」と称賛。鮮烈デビューあるか?
2025年にドゥカティ陣営からMotoGPクラスへのデビューが決まったフェルミン・アルデゲルについて、2度のMotoGP王者であるフランチェスコ・バニャイヤは高い評価を与えている。 【ギャラリー】MotoGP2024開幕戦カタールGP ドゥカティは先日、現在Moto2クラスに参戦中のアルデゲルと契約を交わし、2025年にMotoGPクラスへデビューすることを発表。その契約はオプションを含めると2028年までの長期的なモノと見られている。 まだ18歳(4月に19歳になる)と非常に若いこのライダーは、2023年にMoto2で5勝、ランキング3位を記録。以前から有望株として見られており、VR46が2024年に向けて契約を試みるような存在だった。 結果的にアルデゲルはもう1年をMoto2で過ごしてからMotoGPにステップアップすることになったが、彼への評価は先輩ライダーからも非常に高い。ドゥカティで2度王者に輝き、今シーズンも防衛に臨んでいるバニャイヤがそのひとりだ。 「フェルミンは新世代の最速ライダーのひとりだと僕は思っているんだ」 バニャイヤはそう語る。 「昨年、彼はシーズン終盤に素晴らしいレースをしてきたと思う」 「昨年のレースですごく印象的だと思ったのは、フィリップアイランド(オーストラリア)での予選だ。彼は2~3年前のMotoGPでも悪くないラップタイムを記録していた」 「信じられないほどだった。僕は彼と、彼のそばにいる人達が落ち着き続けて、ステップバイステップでやっていこうとできれば、彼には何のプレッシャーもなく素晴らしい仕事ができるだろうと思っている。彼には強くなれるポテンシャルがあるよ」 なおドゥカティは2025年にどのチームからアルデゲルがデビューするかは発表していないが、サテライトチームのプラマックになるだろうと言われている。 つまりプラマックのライダーはどちらかが必ずシートを失うことになるが、それはおそらくホルヘ・マルティンとなるだろう。チーム側もマルティンとの時間が終わりを迎えていることを認めている。 「フェルミンにはおめでとうと言いたい」とマルティンは語る。 「彼は凄くいい友人だから僕も本当に嬉しいよ。彼は僕と似た状況にあると思う。僕も(MotoGPクラスへは)プラマックからファクトリーバイクでデビューしたんだ」 「だからかなり似ているだろう。彼はそれに値すると思うし、昨シーズン終盤にそれを目の当たりにした」 「僕の将来については、話すときではないと思っている。既に示してきたけど、今年も(ファクトリーチームに自身の実力を)示す時間は十分にある。そして僕のマネージャーが既に取り組んでいると思うよ」
Lewis Duncan