F1イギリスGP、今年は完売御礼にならない? 高騰する観戦券価格が影響……ハミルトン苦言「国民の生活費を考えると、あまりにも高すぎる」
F1イギリスGPは英国人のルイス・ハミルトンの活躍などもあり、ここ数年多数の観客を集めている。2023年のグランプリでは週末を通じて延べ48万人のファンがシルバーストン・サーキットに集まった。 【動画】レッドブル・ホンダのF1マシン”RB16Bありがとう号”が、東海道新幹線&西九州新幹線に挑んだ! しかし今年のイギリスGPの観戦チケットは、まだ完売には至っていない。サーキットの運営会社はこれについて、複数の原因を挙げている。ひとつは、新型コロナウイルスのパンデミック後の一時的な需要増が落ち着いたこと、もうひとつはレッドブルが数年にわたって強すぎることなどだ。 しかし一部では、観戦チケットの価格が高騰していることが理由だと考えている人たちもいる。グランドスタンドの4日間通し券は約12万円ほど(600ポンド)、同期間の一般入場券は約8万円(400ポンド)と設定されている。 ハミルトンは、観戦券の価格がこれ以上上がらないようにすることが、サーキットにとっての最優先事項であろうと語った。 「これは、信じられないほどのイベントだ。俯瞰的に見れば、イベント全体……全てのスペースが使われている。多くのファンがやってきて、素晴らしい週末を過ごしている」 「僕が言いたいのは、チケットの価格に注意する必要があるということだけだ。チケットの販売価格は上昇し続けており、最近の生活費を考えると、高すぎると思う」 「家族連れのファンの視点から考えているんだ。チケットが非常に高額なので、人々や来やすい方法を検討してるんだと思う」 なおサーキットから、チケット販売低迷の要因として槍玉に挙げられたレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、それについて否定した。 「僕のせいだとは思わない。今シーズンのF1はとてもエキサイティングだ。今は、多くのチームが勝利を目指して戦っている」 そうフェルスタッペンは言う。 「主催者が観客を満員にできず、誰かにせいにするのならば、まずは自分たちが何を間違えているのかを振り返る必要があると思う。他のサーキットでは、かなり簡単にチケットが完売してしまうんだからね」
Jake Boxall-Legge