【香港国際競走 みどころ】世界最高峰の戦いに挑む9頭の精鋭たち
日本時間17時ごろにスタートを予定しているのが香港マイル。 昨年のこのレースで3連覇を果たした香港の英雄、ゴールデンシックスティが現役を去り、新たなマイル王の誕生が期待されているレースでもあるが…… ここには日本のGⅠ馬が2頭参戦するなど、その本気度は例年以上と言えるだろう。 まず紹介したいのは3歳世代のスピードスター、ジャンタルマンタルだ。 パワフルな先行力を武器にした走りでデビューから堂々の3連勝で朝日杯FSを制覇。 弾むように走るその姿は王者の風格すら漂っていたが、3歳になると共同通信杯2着、皐月賞で3着とマイル以上の距離のレースでは検討するも勝ち切れず。 そうして迎えたNHKマイルCでは2歳女王・アスコリピチェーノとの一騎打ちとなるもそれを力でねじ伏せる形で勝利して復権。3歳マイル王の称号を掴んでみせた。 秋は富士Sから始動予定だったものの、熱発で回避するというアクシデントがあった。 しかし、そこからは香港マイルに照準を合わせての調整となり、順調に仕上がっているだけに突き抜けてもいいはずだ。 そしてもう1頭が先日のマイルCSを制したばかりのソウルラッシュ。昨年もこのレースで4着に入るなどシャティンの馬場への対応力は実証。 今年はマイルCSを制しただけでなくGⅠ戦線でも安定した走りを見せるなど地力をつけてきただけに昨年以上の結果も期待できそうだ。 そんな香港マイルでのライバル候補は昨年のこのレース2着馬のヴォイッジバブル。 今年1月に行われた香港スチュワートCで初のGⅠ制覇を果たすと、前哨戦となる香港ジョッキークラブマイルも完勝。地元コースでなら無類の安定感を誇る馬なので、ここでは日本馬にとっての高い壁となりそう。 他にもモーリスドゲスト賞を制するなど、ここまで7戦6勝という好成績を収めているフランスのラザット、ロングスパートでトゥーラックHを制したオーストラリアのトップマイラー、アンティノらがエントリー。 多士済々のメンバー構成で台頭するのはどの馬だろうか。