【韓国ドラマ】悪役の魔性の美しさから目が離せない!ファンタジー・ロマンス時代劇
日本における韓流ブームの立役者で韓流エンタメのスペシャリストである田代親世さんが、韓国ドラマの魅力をさまざまな角度からご紹介!今回は、韓国ドラマの数多き悪役の中でも、その存在感がより一層、物語を盛り立てている作品をセレクト。 【韓国ドラマの名作】悪役が光るドラマ3選
魔性の美しさで目を引く悪の存在 『夜を歩く士<ソンビ>』
美しきヴァンパイアたちが主人公のファンタジー・ロマンス時代劇。宮廷に君臨し、歴代の王をも意のままに操ってきたヴァンパイアと、望まざるうちに自らもヴァンパイアになってしまった男が王世孫(ワン セソン=孫の世継ぎ)と共に闘っていくドラマです。 “架空の”朝鮮時代を背景に、世子の右腕として仕えていた男が、ヴァンパイアを倒せという使命を託され自分もヴァンパイアとなり、120年間生きる中で、男装しているヒロインに出会って惹かれ合っていきます。ドラマの前半はこの二人のキュンとくる様子が描かれファンタジー・ロマンスの雰囲気が強いですが、その後は悪のヴァンパイアを葬ることのできる秘策が記されている書物の中身が徐々に解き明かされて、王 世孫とタッグを組んだ戦いになっていく展開です。
主人公を演じるイ・ジュンギが、流し目のような眼差し全開で、色っぽく艶っぽいんですが、このドラマにおける悪の存在がまた美しく妖しいのです。イ・スヒョク演じる宮廷を200年もの間牛耳ってきたヴァンパイア。この世のものとは思えない魅惑的な存在感。ちょっとくぐもった低い声も妖しさをかきたてていて、まさに魔性の美。イ・スヒョクは、モデル出身ということもあってか、どこかアンドロイドっぽくて、あまり人間味を感じさせない雰囲気がまさにこの役にぴったり。夜の帝王のカリスマ性が光っていて、彼の本来もっているであろうSっぽさが全開で、「その魔性の美しさに魅入られてください」という感じです。とても残酷な悪の存在なのに、これだけ魅力的だと毎回登場するのが楽しみで、憎み切れませんでした。 ■U-NEXT配信中 TEXT BY CHIKAYO TASHIRO 田代親世 韓流ナビゲーター 韓流解説、韓流イベント司会の第一人者。公式サイト「田代親世の韓国エンタメナビゲート」やYoutube「ちかちゃんねる☆韓流本舗」「韓ドラ・マスター親世と尚子の感想語り」などで韓流情報を発信しているほか、会員制のコミュニティ【韓流ライフナビ】を主宰。ツアーやイベントを企画・開催している。