【高校サッカー全力新聞】「全力コミュニケーションでチームの壁をぶっ壊す!」青き支配者・佐賀東
「国民体育大会(通称:国体)」として親しまれてきた大会が、「国民スポーツ大会」と名称を変え、2024年に佐賀県で幕を開けます。九州最大規模となる約8400席を備えた「SAGAアリーナ」がメイン会場として新設されるなど、県内至るところでスポーツ熱の高まりを感じられます。 【画像】102回大会の開幕戦は初出場校同士の対戦 もちろん舞台は国立競技場 12月28日(木)に開幕を迎える第102回全国高校サッカー選手権大会。佐賀代表は、2大会ぶり13回目の出場となる佐賀東。全国の初戦は12月29日(金)の1回戦、福井代表・丸岡と対戦します。
◆「全力コミュニケーションでチームの壁をぶっ壊す!」
快足ドリブラーとして佐賀東を率いる宮川昇太主将(3年)には、練習中でも試合中でも下級生から容赦ない檄が飛ばされます。 「宮川!下向いているヒマないぞ!」「キャプテンならもっとやれ!」 チームの内情を知らない取材陣からすると「先輩にその態度は怒られるのでは…?」と少しヒヤヒヤしますが、宮川主将は「いつもこんな感じなので全然大丈夫です!(笑)」と笑い飛ばします。
宮川選手は主将就任時に「壁のない一体感のあるチームにしたい」と、積極的に自身のことを「宮川」「ミヤ」と呼ぶよう後輩たちに呼びかけました。選手権佐賀大会決勝でスタメンに名を連ねた11人のうち半数以上の6人が2年生。経験と若さが融合するチームだからこそ、全力で目の前の勝利を求め、フィールド上では常に「タメ口」での指示が飛び交います。 4バックの一角を担う2年生の田中佑磨選手はチームについて「皆が何でも言い合える良い関係性」と表現しながらも、宮川主将のことを「ゆるさがあった時にはチームを強く引き締めてくれる存在」と絶対の信頼を置いています。 全員がフラットな関係性を築き、遠慮なしで互いに求め続けてきた佐賀東。学年の壁を越え、まさにチーム一丸!13度目の選手権出場で創部初となる全国ベスト8以上を狙います。 (取材・文:高校サッカー選手権民放43社/福岡放送)