11月20日は「ピザの日」ご当地ピザ選手権で北海道ラム肉ピザが優勝
11月20日の「ピザの日」に先立ち、全国のご当地食材を生かしたピザのレシピを競う「第1回ご当地ピザ選手権」のグランプリ発表会が19日、東京都港区のイベント会場で開かれた。 初開催となる今回は、北は北海道から南は沖縄まで、全国からご当地食材を使ったピザレシピの応募があった。おでんをのせたり、担々麺をのせたりと個性豊かな172のレシピが集まり、一般投票や審査員の試食で評価を競った。
大会を主催した食品メーカーのジェーシーコムサによると、ピザ製品やピザ専門店などを合わせたピザ市場の売り上げは昨年2600億円を超え、ここ20年は増加傾向にある。和食が世界文化遺産にも認定され世界的に注目される中、日本各地の食材とピザとの無限の組み合わせを楽しんでもらいたいとしてコンテストを実施したという。
第1回大会の初代グランプリに輝いたのは、北海道恵庭市出身の濱平須美子(はまひら・すみこ)さんが考案した「北海道ラムとクレソンの絶品Pizza」。一般投票でも、審査員の投票でも1位だった。 ラム肉は、北海道ではジンギスカンとして、小学生が肉を焼く道具一式を持って遠足で食べるほど親しまれている。しかし、独特なにおいに苦手意識を持つ人もおり、現在鹿児島市で歯科医として働く濱平さんの周囲にも、においが苦手という人が多いという。 「鹿児島の人にも自身の出身地の名産をおいしく食べてもらおうとレシピを考えた」という濱平さん。ガーリックやハーブ、スパイスの配合を工夫し、濱平さんの北海道の実家の裏に自生しているクレソンを使用することで、ラム特有のにおいに対処した。
濱平さんは「びっくりしました」と、緊張した面持ちで、初代ご当地ピザ選手権の頂点にたった感想を話した。濱平さんのピザは、来年春ごろ商品化され、通販サイトで購入できる予定。濱平さんには旅行券が贈呈され、「イタリアに行ってピザを食べてこようか。でも突然すぎてどうしよう」と、嬉しさ同時に驚きを隠せないようすだった。 11月19日にはボージョレ・ヌーボーが解禁され、週末にかけ、夕食にワインをという人も多いのではないだろうか。ピザは、ピザ生地にトマトソースを塗り、2~3種類の具材を並べてトースターやオーブンで焼けば、10分程でできてしまう。ボージョレ・ヌーボーと合わせて、今夜は家族や友人たちとピザパーティーはいかが。 (山田恵介/THE EAST TIMES)