レッドブルF1の技術で電動自転車に! 既存のディスクブレーキ自転車を電動に変えるデバイス開発に協力。2024年後半にも発売へ
レッドブルF1は、新興企業スカルパーと協力し、既存の自転車に取り付けることで電動自転車に変身させることができる、新しいデバイスを開発した。このデバイスは、今年後半にも発売される予定だ。 【ギャラリー】レッドブルとスカルパー社が開発した電動自転車化デバイス スカルパー社は、オリンピックの自転車競技(トラック競技)で6個の金メダルを獲得したクリス・ホイが立ち上げた新興企業。ホイは自転車競技引退後には自動車レースにも挑戦し、ル・マン24時間レースを戦ったこともある。 そのスカルパー社が、自転車に取り付けることで電動化するデバイスのプロトタイプを、レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーに紹介。これがきっかけとなり、両社のパートナーシップが結ばれることとなった。今後エンジニアたちは、このデバイスをより小型で強力なモノにすることを目指すという。 このデバイスは、既にディスクブレーキを搭載している自転車のほとんどに適応可能とされている。リヤのブレーキディスクを、スカルパー社のディスクに交換、そこにデバイスを取り付けることで、eバイクとしても使うことができるという。脱着も可能とされており、通常の自転車に簡単に戻すことも可能だ。 このデバイスは重量約3kg。250Wのモーターとバッテリーが搭載されており、航続距離は最長で60km。最高速度は32km/hを誇るという。2024年の後半には正式に発売される予定だ。 「スカルパー社とのこのパートナーシップは、F1での専門知識が、一般の方々の利益のための日常技術の向上に、どのように役立つかを実証するものだ」 ホーナー代表はそう語った。 「このデバイスは、信じられないほど賢いエンジニアリング作品である。そして、我々の才能あるエンジニアのおかげで、より小型で強力なモノにすることができた」 またホイも、次のように語った。 「自転車業界に革命をもたらし、世界中のライダーに利益をもたらすと信じている。このデバイスの開発において、我々のような新興企業をサポートしてくれたクリスチャン・ホーナー氏に、大きく感謝している」 なおレッドブルは、スイスのロードバイクメーカーであるBMCともパートナーシップを締結。レッドブル・アドバンスド・テクノロジーの空力開発能力を活かした高性能ロードバイクが開発されている。
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