夜な夜な廃校に集まる不器用な人々…projecttiyo新作「手のひらの町、夜更かしの王様」
「projecttiyo『手のひらの町、夜更かしの王様』」が、10月18日から22日まで東京・カフェムリウイ 屋外劇場で上演される。 【画像】projecttiyo2023年6月公演「キューちゃんは僕を探さない」より。(他3件) projecttiyoは、藤井ちよりが企画する創作シリーズ。「手のひらの町、夜更かしの王様」は、廃校の屋上を舞台にした新作群像劇となる。劇中では、「町を統治する」と口にする少年・王様と、彼の元に集まる孤独で不器用な人々の姿を通じて、仕事や日常から離れたつながりの価値が描かれる。 演出を担う藤井は「今作では、『町の統治』を通して、年齢も生活もバラバラな人々が、これからより良く生きていくには?の答えを望み、考え、繋がってゆきます。夜な夜な集まる彼らと王様の出来事は、途切れたりこんがらがったりしながらも切実に進む、とても優しい物語になっています。きっと観た後、いつもよりちょっぴりいろんなものを愛でられる、柔らかく、情感たっぷりな今作をぜひご覧ください」とコメント。 脚本を手がける山本悠は「人が悩むことはたくさんある。でも、話せる場所はそんなにない。話せる場所が増える事も、関係性が増える事も、そんなに簡単には起きない。もしかしたら器用な人たちなら軽々に行えること。繋がりのある人には容易いこと。誰かに認めてもらったり、誰かに教えてもらったりすること。この作品は、不器用な人たちの、どこでもない場所とその繋がりを、そしてそこに流れる時間を描いた作品です。器用ではない人にも、器用に生きる人にも、そのどちらにも是非見て頂きたいです」と呼びかけた。 上演時間は休憩含む約2時間。 ■ projecttiyo「手のひらの町、夜更かしの王様」 2024年10月18日(金)~2024年10月22日(火) 東京都 カフェムリウイ 屋外劇場 □ スタッフ 脚本:山本悠 演出:藤井ちより □ 出演 小野里満子 / 金井朱里 / 鈴木菜々 / 髙山斐七子 / 松永治樹 / 山田あきひろ ※U-25チケットあり。