ヤクルト背番号3が移籍後初アーチ「今年なかなか出ないなと」 塩見の代役1番打者が存在感
◆JERAセ・リーグ 巨人4―3ヤクルト(23日・東京ドーム) 打った瞬間に確かな感触が手に残った。ヤクルト・西川に移籍後初アーチが生まれた。0―4の4回2死一、三塁。赤星の直球を捉えた打球は大きな弧を描いて右中間席に飛び込んだ。「本塁打はたまたまなので。一番いい結果になったのはよかったですけど」。敗戦に喜びは少なかったが、追い上げムードを演出する3ランだった。 今季208打席目で待望の1号。「割と1本目出るのは早い方なので、今年なかなか出ないなとは思っていました」と苦笑い。長打を求められる役割ではないが、パンチ力も持ち合わせるリードオフマンとして存在感を示した。 今カードは3戦全て1打席目に出塁。相手投手をかき乱そうと、塁上では常に大きめのリードでプレッシャーをかけ続けた。自身が求める出塁率は3割4分1厘となった。左膝の故障で離脱した塩見の穴を、背番号3がきっちりと埋めている。(長井 毅)
報知新聞社