「心地いいお金」を手にするために【里崎智也×五十嵐亮太のライフハックベースボール!】第12回
■「お金ですべては買えないけど、不幸は回避できる」 五十嵐 さっきの「身の丈に合った生き方」という話題に戻るけど、自分がこれまでやってきたこと、生活環境の中で感じたこと、学んだこと、その中で「どうやって自分らしく生きるか?」ということが大切ですよね。極論を言えば、「お金を持っているから幸せだ」ということはないわけだから。お金がなくても、幸せな人はいっぱいいる。そのことは忘れちゃいけないと思いますね。 里崎 僕自身、いつも思っているのは「お金ですべてを買えるわけではないけど、不幸は回避できる」ということですね。もちろん、ブランド物や大きな家、高級車などもお金があれば手に入るけど、買えないものもたくさんあります。でも、お金があることで解決することもたくさんありますよね。高度医療で助かる命もあれば、高い教育で身につく教養や能力もある。それもまた一面の事実ではありますよね。 五十嵐 その一方で、あまりにも「お金、お金」と血眼になるのもどうかと思うし、お金も含めて、自分なりに幸せなもの、楽しいことを見つけられるのが理想ですよね。 里崎 そう考えると、お金に関して人が幸せになるための方法は3択になりますね。ひとつは「とにかく収入を増やす方法を模索すること」、ふたつ目は「今の自分の身の丈に合った暮らしを続けること」、そして3つ目が「情報を遮断して生きること」になるんじゃないのかな? そのどれを選ぶのかは、その人の価値観、人生観だったりするんだと思いますね。 五十嵐 最初の「とにかく収入を増やす方法を模索すること」というのは? 里崎 僕の場合で言えば、YouTubeがまさにそう。自分の能力を考えたときに、未経験でもできることをいろいろ模索した結果、YouTubeにたどり着いた。その人の置かれた環境、与えられた状況の中でできることを探して、収入を増やそうとすることかな。 五十嵐 「身の丈に合った生き方」というのは、これまで散々話してきたことだし、「情報を遮断して生きること」というのも、さっきの現代文明や外の人たちの暮らしを知らない民族のケースですよね。 ――国民の幸福度ランキングでずっと上位をキープしていたブータン王国の人々も、世界から注目されて情報が流入し、スマホが普及したことで「自分たちももっといい暮らしがしたい」となって、幸福度ランキングが下がったというニュースもありました。次回は、「情報を遮断して生きるコツ」について伺いたいと思います。 里崎・五十嵐 了解です。ではまた次回も、よろしくお願いします! (連載第13回に続く) 構成/長谷川晶一 撮影/熊谷 貫