喬木中3年生が生成AIを授業に活用 村づくり提言へ新たな視点【長野県喬木村】
長野県喬木村喬木中学校の3年生(61人)は地域を学ぶ総合学習の授業で、生成人工知能(AI)を活用している。村内の魅力や課題を学び、発信方法や解決策を考えて村に提案する学習の中で、AIを使って効果的手法のアイデアや提案の組み立て方などを探る。 同校では例年、3年生が村について学び、村への提言活動を行っている。回を重ねて提言内容が固定化していることから、「最新技術を活用してこれまでとは違った視点を探り、生徒の好奇心を刺激して楽しく学びを深めよう」と、本年度初めてAIを取り入れた。 村地域おこし協力隊でAIに精通する石松裕敏さん(41)が授業を支援する。3日は、特産品、イベント、阿島傘、スポーツなどのテーマごと少人数のグループに分かれ、石松さんが調整したAIにそれぞれ質問を投げ掛け、提案内容の具体化や今後必要な準備などを参考にした。 特産品をテーマにするグループは、人を呼び込むための効果的なSNSの活用方法を質問。AIからは「魅力的なビジュアル」や「ターゲットに刺さるメッセージ」「ハッシュタグのつけ方」「発信のタイミングと頻度」などについてアドバイスがあった。 同グループの生徒は「自分たちでは考えつかないアイデアがあり、とても参考になった。フィールドワークで農家の方などに話を聞くので、AIの力と現場の声を合わせて良い提案にしたい」と力を込めた。