四段昇段の一局 自戦記 中座 真四段「目に見えないもの」
本稿の主人公、中座 真。彼の昇段劇は今でも語り継がれている
平成8年3月7日、私は四段に昇段した。最終戦。私が負け、三人の競争相手が負け、最後は順位の差で私に昇段が転がり込んだ。私の昇段の棋譜は、負けた棋譜ということになる。その棋譜は、自分が将棋を諦めた一局でもあった。今回改めてその棋譜を並べ直してみる。私は一瞬にして当時にタイムスリップしてしまった。盤の中から、その時の自分の鼓動、息使いが聞こえてくる。胸が苦しくなった。
本文:3,763文字
写真:10枚
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
税込220円使えます
PayPay残高
サービスの概要を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。
将棋世界編集部