小室哲哉から花束を受け取り、“もっこりポーズ”で花束を掲げる鈴木亮平（中央）。

Netflix映画「シティーハンター」のプレミアイベントが本日4月23日、劇中の舞台となる聖地・新宿の歌舞伎町シネシティ広場で開催。主演を務めた鈴木亮平をはじめ、キャストの森田望智、安藤政信、木村文乃、監督の佐藤祐市が登壇した。 【動画】Netflix映画「シティーハンター」予告（他29件） 北条司の同名マンガを実写化した本作は、令和の新宿を舞台に、裏社会のトラブル処理を請け負うスイーパー（始末屋）で、無類の女好きである冴羽リョウを主人公にした物語。相棒・槇村秀幸が不慮の事故で死に、その真相を追いかけてゆく。鈴木がリョウを演じたほか、槇村に安藤、槇村の血のつながらない妹・香に森田、新宿で多発する連続暴力事件を捜査する刑事・野上冴子に木村が扮した。 ブルーカーペットが敷かれた広場には、抽選で選ばれた約400名のファンが集った。会場にはリョウの愛車である赤のミニクーパーも。まず特別ゲストとして本編にエキストラとして出演している女装家のダイアナ・エクストラバガンザ、旅系カップルYouTuber・とったびのあーちゃん、コスプレイヤーの火将ロシエルが登場する。続いて本作のエンディングテーマ「Get Wild Continual」が流れ始めると会場は早くも熱狂。そしてTM NETWORKの小室哲哉も姿を見せた。 リョウの「お待たせ」というセリフをきっかけとした映像が上映されたのち、イベントは合唱団が「第九」のメロディに乗せて歌う“もっこりの合唱”で幕開け。男性の野太いもっこりの声に、女性の歌声が重なり、もっこりを連呼し続ける歌で、この合唱はおよそ1分間にわたって歌舞伎町に響き渡った。そのまま再び「Get Wild Continual」が始まり、いよいよキャストと監督が登場。400人の盛大な声援を受けながら、5人はファンサービスに応えた。 鈴木は現在の心境を「聖地・新宿でこんな大きなイベントをできるとは夢にも思わなかった。本当に皆さんに感謝するとともに、いよいよ（配信が）始まる。非常にドキドキしてます。でもいい“もっこりスタート”が切れたと思います」とコメント。森田は「『シティーハンター』が本当に期待されて愛されているのを身に染みて感じていて感無量です」と吐露する。「あえて『シティーハンター』の魅力を1つ挙げるなら？」と聞かれた鈴木は「本当に新宿に行けば冴羽リョウと槇村香がいるんじゃないかと思う現実感。僕たちの現実と地続きみたいなんですよ」と回答。森田は「クールでダークなストーリーラインがある一方で、おバカでもっこりのかわいいお茶目な部分があるのが、すごく愛しく思います」と話した。 ダンスグループ・アバンギャルディのパフォーマンスを挟み、イベントは後半へ。彼女たちはトレードマークの制服の上にリョウと同じベージュ色のコートを羽織って、ブルーカーペットを縦横無尽に動き回るダンスを披露した。 安藤は「現場に入ってから槇村というキャラクターの細かいところを亮平に伝えてもらって。亮平はキャラクター1人ひとりのディテールを研究していて、ものすごく助けられました」と感謝を伝える。木村も「少しでも原作の冴子に寄せたかったので、衣装合わせからメイクテストまで何回もやらせていただきました。現場で少しでも不安に思うところがあると、“鈴木亮平監督”が『大丈夫です。冴子です』と太鼓判を押してくださったのでカメラの前に立てたと思います」と述懐。鈴木は、両思いである冴子と槇村の関係を本作では深いところまで描いていないとしつつ、「2人にそのあたりの思いも持って演じてもらえたのは、ファンとしてもすごくうれしかったです」と話した。 新宿警察署や東京ロケーションボックスなどの協力を得て実際の新宿で撮影が行われた本作。佐藤は「まさに、この場所で撮影しました。各方面の方にご尽力いただいて。なんだ新宿で（撮影）できるじゃん！と。もっとやりたいと思います」と、今後の展開にも意欲を見せる。 鈴木は本作のアクション描写について「映画の半分はずっとふざけてるけど、もう半分はめちゃくちゃシリアス。股間に馬の頭を付けて戦ったりもしますが（笑）、内容はハードなガンアクション。今まで日本で作られたどんなアクション映画にも負けたくないという思いでした。相当レベルの高いものができた実感はあります」と胸を張り、森田は「亮平さんが拳銃さばきを練習する姿を間近で見ていたので。『こんなに前から、こんなに完璧にして撮影に挑むんだ』と。その姿を見れて幸せでした」と振り返った。 続いて小室が壇上に姿を現し、鈴木に花束を贈呈。鈴木は「『Get Wild』なくしては『シティーハンター』なしという曲。どんなものになるかワクワク待っていました」と切り出し、オリジナルの「Get Wild」がアニメのエンディングテーマであったことに言及する。そして「『シティーハンター』の最後の切ない感じがぴったりな曲と思っていたんですが、『Get Wild Continual』はその切なさもありつつ、より始まりの物語として『これからシティーハンターが活躍していくんだ』という疾走感もある。『Continual』はこういう意味か！と、とても楽しませていただきました」と、その魅力を語る。 これを受け、小室は「おっしゃる通りで。次に続け！ 続け！と。今日プレミアをご覧になる方は『次はいつなの？』と思うはず」とリアクション。鈴木は「もし思った方はいろんなところで『この続きが観たい』と叫びまくってください」と呼びかける。さらに小室に向けて「もしこの続きが作れたら『Get Wild』だけとは言わず、『STILL LOVE HER（失われた風景）』『RUNNING TO HORIZON』の新録もぜひお願いしたいです」と目を輝かせた。 最後に、鈴木は「僕にとって聖地でイベントができたことは一生の思い出になります。映画は始まりの物語です。『シティーハンター』を知らない人にも観ていただきたいですし、ファンの方には『めっちゃシティーハンターだな』と思ってほしい。存分に『シティーハンター』の世界を楽しんでください」と呼びかけ、イベントを締めくくった。 「シティーハンター」は本日4月23日に東京都内でワールドプレミアを実施。4月25日よりNetflixで全世界独占配信される。 ※冴羽リョウのリョウは、けものへんに「僚」のつくりが正式表記 (c)北条司／コアミックス 1985