「いざ鎌倉」ではなく「いざ博多」だった薩摩の鎌倉幕府御家人…倒幕未遂事件でいち早く駆けつけた河上家久
鎌倉幕府御家人である河上家久の古文書「河上家久着到状」が宮崎県総合博物館(宮崎市)で展示されている。700年前の幕府打倒計画と南九州に与えた影響を紹介する展示としている。11月4日まで。
同館によると、河上家久は薩摩の御家人。古文書は後醍醐天皇による倒幕未遂事件、正中の変に際し、博多にあった九州全体を統括する行政機関、鎮西探題に家久がいち早く駆けつけたことを証明するものという。
同館は「九州の御家人は鎌倉幕府に一大事が起こった際は『いざ鎌倉』ではなく、『いざ博多』だった。着到状は後に褒美を請求する際の証明書。当時の御家人の家を残したいという思いを感じてほしい」としている。