識者が選ぶ、最も面白い配信作品は? 珠玉のベスト(2)スピード感が半端ない…大満足の2時間、大成功のワケ
「もう、ええでしょう」が2024ユーキャン新語・流行語大賞のトップテンに選出されるなど、世間を賑わせ続ける配信作品。今回は、「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社)の著者であるコラムニストの小林久乃さんが2024年に配信された作品から、地上波ではお目にかかれない珠玉の5本をセレクト。それぞれの魅力を解説する。(文・小林久乃)
第4位 映画『シティハンター』(Netflix)
おそらく男性はご存知の大ヒット漫画の実写版。主演は自分の体型を自由自在に操るストイックさで有名な、鈴木亮平さんです。実は原作は未読だけど、映像だけで充足感の高い映画でした。 たったの約2時間で主人公の冴羽獠のキャラクターは伝わってくるし、映像のスピード感に吸い込まれていくよう。悲しいシチュエーションもあったけれど、映像に身を任せているうちにあっという間に鑑賞終了。 地元の静岡県浜松市の繁華街(と呼べる規模ではないのですが)が使われたことも嬉しかったし、香役の森田望智の昭和風コーディネートも可愛らしかった! 【著者プロフィール:小林久乃】 出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にて作家デビュー。最新刊は趣味であるドラマオタクの知識をフルに活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディア構成、編集、プロモーション業などを生業とする、正々堂々の独身。
小林久乃