囲碁名人リーグ 井山王座が残留決める 富士田七段は4敗の崖っぷち
第49期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は4日、前期挑戦者の井山裕太王座が富士田明彦七段を破り5勝2敗とし、来期のリーグ残留を決めた。富士田は3勝4敗となり、残留の可能性を残すものの崖っぷちに立たされた。 【写真】井山に敗れ崖っぷちに立った富士田=4日、大阪・梅田の日本棋院関西総本部 本局の結果、許家元九段(4勝3敗)の残留も決まり、残すところ1枠の陥落の可能性があるのは富士田と山下敬吾九段(3勝3敗)に絞られた。山下はリーグ序列4位、富士田は同6位。規定により、最終成績が同星であれば序列上位の山下が残留する。 山下は8日の関航太郎九段(1勝5敗で陥落決定済み)との対局に勝てば残留を決め、同時に富士田の陥落が決まる。しかし負ければ富士田と同星の3勝4敗となり、残留争いの結末は22日の最終一斉対局まで待たなければならない。 最終戦の相手は山下が余正麒八段(6勝0敗)、富士田が一力遼棋聖(同)。ともに挑戦者争いをしている強者と戦う。(大出公二)
朝日新聞社