フェンシング パリ五輪銅メダル 尾崎世梨選手(鹿南高出身) 飛躍の1年~4年後への決意
鹿児島テレビ
パリオリンピックの感動から4カ月。 フェンシング女子サーブル団体で銅メダルを獲得した、鹿児島南高校出身の尾崎世梨選手を取材しました。 オリンピックを経験して芽生えた、新たな目標とはー。 11月29日、各競技の日本代表が集う東京のナショナルトレーニングセンターに、彼女の姿はありました。 フェンシング日本代表、尾崎世梨選手。 フランスで開かれるグランプリに出場するため、現在は大学に通いながら、ほかの代表選手と練習を行っています。 上片平健アナウンサー 「ほかの日本代表選手もいる中で、いい刺激も受けていると思いますが?」 フェンシング日本代表(鹿児島南高校出身)・尾崎世梨選手 「日本のトップクラスの選手たちが集まって、高いレベルの中で練習を毎日できることは恵まれた環境だし、お互いに切磋琢磨しながらできている」 2024年は、尾崎選手にとって飛躍の1年となりました。 8月のパリオリンピック。 女子サーブル団体に出場した尾崎選手は、世界の強豪相手にポイントを重ね、史上初の銅メダル獲得に大きく貢献しました。 尾崎選手 「今までのフェンシング人生においては最高の結果が出たと思うけど、ここからが4年後のロス(五輪)に向けてのスタート地点になっている」 北海道出身の尾崎選手。 フェンシングの強豪・鹿児島南高校の門を叩き腕を磨きました。 高校3年生だった2020年には将来の目標について、こんなことを話していました。 尾崎選手 「(今後は)世界でメダルを取れる選手になりたい」 高校卒業後は法政大学に進学。 日本を代表する選手へと成長しました。 尾崎選手の強さの秘密について、日本代表のヘッドコーチは。 フェンシング男女サーブル日本代表・グース ジェローム ジャン ヘッドコーチ 「アタックシュラプレパラーション。このプレーにおいては彼女は世界の中でもトップレベルの選手の1人だ」 アタックシュラプレパラーション。 プレパラーションとは相手の攻撃の初期動作のこと。 尾崎選手はこれを素早く察知して、相手の初期動作中にカウンターアタックを繰り出すことを得意とし、実際にパリオリンピックでも世界の強豪相手に、その技術が光りました。 グース ジェローム ジャン ヘッドコーチ 「尾崎には4年後に向けて江村(選手)と一緒にチームのリーダーとして活躍してほしいし、世界のトップ選手に進化してほしい」 4年後のオリンピックは、日本の中心選手としてー そして、新たな目標ができました。 尾崎選手 「今回、個人戦での出場が叶わなかったのと、望んでいたメダルの色ではなかったので、(4年後のオリンピックは)個人・団体ともに金メダルを目標に、自分でリードできるような選手になりたい」 成長を続ける22歳、尾崎選手の夢は世界の頂点です。
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