【ESGまとめ読み】CAT債のポジション調整、火付け役研究の欠陥
(ブルームバーグ): 押さえておきたい世界のESG(環境・社会・企業統治)主要ニュースをまとめ読み(3月9~15日)。
CAT債で利益上げたヘッジファンド、ポジション調整開始
2023年に最良の戦略だったカタストロフ(CAT)債投資のポジションを、ヘッジファンドが調整し始めている。CAT債市場が荒れ模様に向かうとみているからだ。1億ユーロ(約160億円)のポートフォリオを持つテナックス・キャピタルは、CAT債を中心とした保険リンク証券のポートフォリオの大きな部分を現金化している。
ブーム火付け役のESG研究、学者らが「欠陥」指摘
今から約5年前、「サステナビリティー(持続可能性)」にウォール街がにわかに熱中し始めた際、ボストン大学のアンディ・キング教授(経営戦略)は、その様子を懸念を持って見ていた。ハーバード大学やロンドン・ビジネス・スクールなどの学者たちは、人や地球のために良いことは、企業の利益にもつながるとする研究結果を多数発表していた。
BofA、商品・エネルギー移行事業に期待-人員増加へ
バンク・オブ・アメリカ(BofA)は商品・エネルギー移行事業のカバーを拡大する計画だ。カーボンフットプリント(二酸化炭素の排出量)削減を目指す顧客が増えるのに伴い、人員を増やす必要があるという。
インパクト投資課題、官民協調で対応を-みずほFG
みずほフィナンシャルグループ(FG)の牛窪恭彦チーフ・サステナビリティー・オフィサー(CSuO)は、社会課題の解決と収益性の両立を図るインパクト投資を巡り、効果の計測や評価指数(KPI)をどう設定するかという点に課題があるとの見方を示した。その上で、課題への対応では官民の協調を進める必要があると指摘した。
ビットコイン高騰、採掘業者は記録的なペースで電力消費
直近の暗号資産の冬を抜け出した後、ビットコインの採掘業者は再び、生き残りモードに入っている。収益源を脅かすビットコインの半減期を前に、機器購入に巨額を費やし、記録的なペースでエネルギーを消費している。