DJ KOO 実はTRFメンバーじゃなかった!?「残るためジャケット撮影に…」加入へ驚きの行動と『勇気』の大切さ
小室哲哉との出会い、今だから話せるTRF結成秘話
1991年の年末、DJ KOOさんは、小室哲哉さんとの運命の出会いを果たします DJ KOO: 小室さんのTK RAVE FACTORYというイベントで、ボーカルとダンサーとDJでオリジナルの楽曲でやりたいということで、DJがいるんだったらというので僕を紹介していただいた。 だから僕、小室さんから声かけていただいたわけではなくて、単純にDJとして紹介されて、小室さんが作業をしているスタジオに行ったんですよ。 機材も僕が憧れていたような機材があるし、すごく衝撃でした。 その時はご挨拶だけだったんですけど、小室さんに「明日もスタジオに見学に来させていただいていいですか?」と言ったら、「いいよ」と言ってくれて。 そこからもう毎日通いました。 「明日もスタジオに来たい!」 勇気を出して小室さんに直談判したKOOさん。 それ以降、“押しかけ弟子”として小室さんのそばで音楽を学ぶチャンスを得たといいます。 そして1993年、TRFがデビュー。 ボーカル1人、ダンサー3人、そしてDJという日本の音楽シーンでは今までにないグループ編成でした。
「メンバーに残るため…」TRF加入へ驚きの行動!
しかし実はTRF結成当初、DJ KOOさんはメンバーに対して、気後れする部分があったといいます。 DJ KOO: ダンスチームのSAM・えっちゃん(ETSU)・ちはるちゃん(CHIHARU)は小室さんに「TRFをやって」と実際に言われていて、ボーカルのYU-KIはコンテストでスカウトされているけど、僕だけ一度も(小室さんに)声をかけられてないんですよね。 ただずーっと、いただけなんですよ…。 そこでKOOさんが、『勇気』を出してとった驚きの行動とは…。 DJ KOO: まず、TRFのメンバーに残るために、(CDの)ジャケット撮影がある時に(勝手に)行っちゃうこと(笑) (CDの)ジャケット撮りの時に、みんな集まった時に(自分も)行って5人になって、「なんか5人で(TRF)やるらしいよ」くらいの感じだったんですけど。 こうしてDJとしてTRFの一員になり、デビューを果たしたDJ KOOさん。 しかしTRFがデビューした1993年頃、DJという存在は、世間ではまだ謎に満ちた存在でした。 DJ KOO: DJって(当時は世間に)本当に全く認知されていなくて…。 「あの後ろで曲を演奏しているのに、他の曲をヘッドホンで聴いているあいつは何をやっているんだ?」って散々言われた(笑) 小室さんに「DJは、ワンパート、1時間とかそういう時間の中で選曲して、お客さんを踊らせるのが仕事だけど、TRFの場合は1曲3分間でDJを表してくれないかな」と言われて、研究しましたね。 なので、髪の毛も派手にして、使わない機材もコントロールルームみたいに置きました。ボタン一つ押せばそれで済むんですけど(笑) DJを世の中に認知させるための試行錯誤を重ねながら、TRFとして新境地を切り開いていったDJ KOOさん。 そんな中、ロンドンで行った『EZ DO DANCE』のレコーディングで、『勇気』を出して行ったあるチャレンジが、今の芸能活動にも繋がっていると言います。 DJ KOO: ロンドンのスタジオで僕、1人でレコーディングブースに入って、(英語の)ラップを撮ることになったんです。 (英語の)発音を直されるだろうし、リリック(歌詞)の意味がちょっと違っていたら、「ラップいりませんから」と言おうと思ったんですよ。 でもとにかく中途半端にやらないで、潔く勇気を持ってやってみようって思って。 そうしたらブースにいたエンジニアが「いいよ、いいよ。言っている意味が分かりづらいとこもあるけど、お前のスキル伝わってくるから。よし、このままいこう!」と言ってくれて、『EZ DO DANCE』のラップが完成したんです。 プレッシャーで辞めなくて良かったですね。 そこで勇気を出したおかげで、チャンスがあった。 52歳からバラエティ番組に出させていただくようになって、いまだに食リポとかで「おいしいDO DANCE!」とかやっていますから(笑) それは『EZ DO DANCE』のラップがあったからこそ。 いろんなファンの方たちやキッズのみんなが「いぇい!EZ DO DANCE!」と言ってくれたりしているのは、それがあったからこそだったんです。 還暦を超えたKOOさんは先月、SAMさんと「B.O.C」というJ-RAPユニットを組み、『NARIYAMA NIGHT feat.呂布カルマ、Ry-lax、DJ CHARI & 小室哲哉』(2024年8月30日 配信限定)という新曲をリリース。 フィーチャリングにラッパーの呂布カルマさんらを迎え、カッコよくストイックなラップを披露しています。 『勇気あるところにチャンスあり!!』を胸に、DJ KOOさんは現在も日々、新たな挑戦を続けています。 (『ノンストップ!』 2024年8月30日放送より)
ノンストップ!