ボーイズリーグ とかち道東が首位に…鈴木虎之介右翼手が6安打6打点…ナガセケンコー杯北海道支部春季リーグ戦
◆ナガセケンコー杯◇第33回北海道支部春季リーグ戦 第2、3節(18~19日、夕張サングリンスタジアム) とかち道東が通算2勝1引き分けで首位に立った。ダブルヘッダーとなった18日の第2節で旭川道北に18―5、札幌北広島に10―0と連続コールド勝ち。19日の第3節は7回に2点差を追いつく粘りで札幌手稲と引き分けた。鈴木虎之介右翼手(2年)が3試合で10打数6安打6打点と絶好調。打線のキーマンとなっている。 とかち旋風が吹き荒れている。昨年は春、秋リーグともに黒星発進だったが、今春は2日間3試合で2勝1引き分けと負けなし発進。チームを波に乗せたのは、「レギュラーに定着しきれていなかった」という2年生の元・代打要員だった。 第2節初戦の旭川道北戦で先発起用された9番打者の鈴木が、3回の2点二塁打など4打数3安打4打点と爆発。打順が5番に昇格した札幌北広島戦でも1回に2点三塁打を放ち、2戦に渡る4打席連続タイムリーで存在感を見せた。 翌日の札幌手稲戦でも勢いは止まらない。打順は3番まで上がり、3打数2安打。7回には無死二塁から右前打で同点へとつなげた。「打順が何番でもやることは一緒。力まず、いつものように打席に入れました」。すました顔で振り返った。 リーグ前は代打起用が多かったが、力を出し切れなかった。2週間前に上からたたきつけるような意識でスイングを調整。「(新フォームが)ハマりました」と一戦ごとに自信を蓄えた。「ストライクゾーンは全部捉えていきたい」。なくてはならない歯車に成長し、責任感を口にした。 打線が看板だったチームは、旭川道北戦で6盗塁と走力も発揮。札幌北広島戦では181センチの長身右腕・河村柊(3年)が抜群の制球力で無四球1安打0封、守備も無失策と安定感を見せた。投打でけん引する主将の太田陽向(3年)は「確実に力がついてきている」と実感。堀優真監督は「冬場の地道な積み重ねが形になってきた」と笑顔に手応えをにじませた。 (石井 睦) 〇…札幌手稲はとかち道東ボーイズに2-2。2―0とリードしながら最終7回に追いつかれ、第2節(苫小牧ボーイズ戦)に続き悔しいドロー。1勝2引き分けとなった。エース左腕・三浦貴壱(3年)は6回まで散発3安打と完封ペースだったが「油断があったかもしれない」と突然4安打を浴びて2失点。三浦は「負けていないことを前向きに捉え、最後の甘さを克服していきたい」と先を見据えた。 ☆札幌豊平・小野寺泰星(苫小牧に8-1。先制三塁打&コールドを決める二塁打、投げても6K1失点)「朝1時間の打ち込みをやってきた。練習通り」 ★苫小牧・高橋輝昭監督(1年生を積極起用)「経験を積ませるのはもちろん、2年生の刺激になればと。けっこう活躍してくれている」
報知新聞社