ウィリアム皇太子「人生で最もつらい年でした」父チャールズ国王と妻キャサリン妃の闘病に言及
4日から4日間の日程で南アフリカ共和国を訪問している英王室のウィリアム皇太子(42)が、最終日となった7日に記者団に父チャールズ国王と妻キャサリン皇太子妃の闘病について語った。今年2月にチャールズ国王が前立腺肥大の治療中にがんが発見されたことを発表し、翌月にはキャサリン皇太子妃もがんと診断を受けて治療の初期段階にあることを公表。国王はその後公務に復帰し、キャサリン皇太子妃も9月に化学治療を終えたことを発表した。 そのことについて問われた皇太子は、「ひどい年でした。おそらく人生で最もつらい年でした。ですから、他のすべてのことを乗り越え、すべてを順調に進めるのは本当に大変でした」とコメント。「妻と父がこれまでやってきたことをとても誇りに思います」と述べる一方、家族個人の観点からいうと厳しいものだったと振り返った。 「公務を楽しんでいますし、自分のペースで過ごし、家族との時間も確保するようにしています」と話し、公私のバランスを保ちながら過ごしてきたと語った。 また、夏からひげを生やしていることについても触れ、娘のシャーロット王女(9)が最初は気に入らずに涙を流したのでそらなければならなかったエピソードを明かし、和ませる場面もあった。 滞在中に皇太子妃の様子について問われた際には、「とても元気にしている」と述べていた。10日にロンドンで行われる第1次世界大戦の終結を記念するリメンブランスデーの戦没者追悼式に、皇太子と共に出席するのかどうか注目が集まっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)