“古巣復帰”のカソルラが6シーズン過ごしたアーセナル時代のヴェンゲルを語る 「何も知らない私をオフィスに呼び……」
「多くの夢を叶えた」
ビジャレアルやアーセナルで活躍した元スペイン代表MFサンティ・カソルラは、昨夏カタールのアル・サッドからユース時代を過ごしたスペイン2部のレアル・オビエドに加入した。39歳の大ベテランとなったカソルラがアーセナル時代のアーセン・ヴェンゲル元監督について語った。スペイン『DAZN』が伝えている。 「彼に会う前から、私はとても感銘を受けていた。20年近くアーセナルにいる監督だったからね。クラブにとって、ファンにとって、これほど大きな存在となれば、まず尊敬の念を抱くだろう。それでも、アーセンはとても近い存在だったんだ」 アーセナルでは主力として活躍していたものの、多くの怪我も経験した。2013年には足首、2016年は膝、選手生命が危ぶまれるほどの大怪我にも見舞われた。カソルラは負傷に苦しむシーズンのなかでのヴェンゲル氏とのエピソードについても明かしている。 「怪我をしたことで、クラブが僕と契約更新する気があるのかないのか、不安になっていたんだ。でも、手術のためスウェーデンに行く前のある日、アーセンは何も知らない私をオフィスに呼びこう言ったんだ。『もう1年契約を結ぶ。安心して手術に臨んでほしい』ってね。それが彼の人柄を表すエピソードで、私は感謝しているんだ」 選手にとって怪我には大きな苦しみが伴う。それが手術を伴う長期離脱となればなおさらだ。カソルラにとってヴェンゲル氏のその一言は大きなものであったに違いない。 カソルラは最後に、自身のキャリアを振り返りながら“古巣”であるレアル・オビエドへの復帰がひとつの夢だったと話している。 「私は信じられないような多くの夢を叶えた。スペイン代表でプレイすること、1部リーグでプレイすること……。そして、17歳で退団したときからレアル・オビエドに戻ることは、常に念頭にあった。故郷に戻ったら、サポートするために、助けるために戻るんだ。できる限り貢献するためにね」
構成/ザ・ワールド編集部