吉田修平が2025年1月をもってSIEを退職へ 30年以上にわたりPlayStationブランドを支えてきたベテラン
吉田修平が2025年1月をもってSIEを退職へ 30年以上にわたりPlayStationブランドを支えてきたベテラン
PlayStationブランドを支えてきたベテランの吉田修平が、30年以上にわたり在籍したSIEを退職することを発表した。 「Sony PlayStation」画像・動画ギャラリー 吉田はPlayStation.Blogおよびポッドキャストにて、2025年1月15日もってSIEを退職することを明らかにしている。 「私はPlayStationの初期から関わってきましたが、これが31年目になります」と吉田は語っている。「30年を迎えたときに、そろそろ次のステップに進む時期かもしれないと考え始めました。会社の調子はとても良いですし、PlayStation 5やこのプラットフォームで発売されるゲームが大好きです。また、尊敬し、信頼できる新しい世代の経営陣も育っています。PlayStationの未来がとても楽しみです」 吉田は現在、SIEでインディーズイニシアチブ代表を務めているが、これまでには同社でさまざまな役職に就いてきた。なかでも、2008年から2019年までSIE Worldwide Studiosのプレジデントを務めたことは有名だ。 しかし吉田自身も語っているように、彼はPlayStationと深く関わってきた。1993年、PlayStationの生みの親である久夛良木健のチームに初期メンバーとして参加。吉田は、「初めて技術系ではない人間としてそのチームに加わりました。当時のソニー株式会社が初代PlayStationを市場に投入する計画を立て始めたタイミングでした」と説明している。 当時担当した仕事は、アカウントマネジメントのリードとして、PlayStation向けにゲームを作ってもらえるよう「日本国内のパブリッシャーや開発者と話をすること」だったという。「とても楽しい時間でしたが、同時に非常にチャレンジングな時期でもありました。当時は、業界で3Dグラフィックス技術を信じている人があまりいなかったからです」と吉田は付け加えている。 "30年を迎えたときに、そろそろ次のステップに進む時期かもしれないと考え始めました" 吉田はその後、2000年4月にSony Computer Entertainment Americaのバイスプレジデントに就任。2007年2月にはSCE Worldwide Studios USスタジオのシニアバイスプレジデントに就任し、2008年5月にプレジデントとなった。しかし、インディーゲームを支援する現在の役職こそが吉田にとっての天職だという。「PlayStation Studiosのマネジメントをしていたときは、大規模なスタジオと協力してAAAゲームを作るのは素晴らしい経験でした」と説明。「しかし、E3やgamescomのようなイベントに行くと、いつもインディーゲームエリアを訪れていました」 今後の展開について、吉田は具体的なことを明かしていないが、Xではファンに対し「業界には残りたい」とコメントしていた。 30周年を迎えるPlayStationに関するニュースはこれだけではない。PS2が発売以来、1億6000万台を販売していることも明らかになった。
Alex Stedman