ごみのないきれいな村に 恒例のピカピカ大作戦 天龍小学校【長野県天龍村】
長野県天龍村の天龍小学校は12日、村内を歩いてごみを拾う恒例の美化活動「天龍ピカピカ大作戦」を展開した。全校児童27人をはじめ、村役場や県下伊那南部建設事務所の職員ら多くの人が協力。「自分たちの村をごみのない村にしよう」と国、県道沿いを歩き、拾い集めていった。 自分たちの暮らす村を大切にする気持ちを育もうと、2000年度から続ける環境美化活動。長年の活動で村内では「天ピカ」の略称で認知されており、毎年多くの村民や地元事業者が協力している。 児童らは3つのグループに分かれて担当場所に車で移動し、ごみ袋とごみ拾い用のトングを手に作戦をスタート。5、6年生の9人は、県道飯田富山佐久間線の羽衣崎橋から平岡ダムに向かってごみを拾い歩いた。 交通量の多い道路脇には、空き缶や菓子パンの包装、コンビニ弁当の容器などさまざまなごみが点在しており、特にたばこの吸い殻のポイ捨てが目立った。飲みかけのアルコール飲料の缶も見つかり、児童たちは「いつ飲んだんだろう」と飲酒運転を危惧していた。 6年生の児童会長(12)は「最初に参加したときが一番ごみが多く、年々減ってきていると思うが、大きなごみもあり、捨てないでほしい」と話し、「きれいな天龍村になってほしい」と願った。 永嶺誠一村長は「25年前に比べて大きくごみが減っており、活動の継続のおかげで村がきれいになっている」と児童らに感謝。「ごみを拾う必要があるのは捨てる人がいるから。大人になってもポイ捨てをする人にならないで」と呼び掛けた。 この日は村民有志も村内各所でごみ拾いに参加。神原地区ではどんぐり向方学園が活動した。